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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > フジ新月9は、ほぼエロゲ

全編を貫く「イケメンは正義」という哲学……フジ月9『好きな人がいること』は、ほぼエロゲ

 そんな主人公を、夏向さんより一足早く見つけてくれたのは、憧れの千秋さんでした。とことん優しく、自分のことを理解してくれて、バイクの後ろに乗せてくれて、「しっかりつかまって」なんて腕をグッと引き寄せてくれて、こちらもフラグが立ちまくりです。体温が伝わってきますよ。夏ですし、汗のにおいもね。

 それでも、その夜思い出すのは夏向さんとのキスのこと。くちびるをナデナデしながら自慰にでもふけろうとしていると、廊下から物音が。見ると、おにぎりです。なんと、夏向さんが夜食に作ってくれたのでした。はい、落ちたー。

 そういうわけで、夏向さんは相変わらずツンツンな態度ですが、一緒に働いてもらえることになりました。一方、千秋さんは超絶イケメンと結婚式場に入っていって……というお話の、全部の男女を逆転したのが第1話でした。美女はイケメン、美少女は美少年で変換してくださいね。

 これね、完全にエロいです。全編を「イケメンは正義」という哲学が貫いているので、桐谷が「キモ!」というリアクションを取ることが決してありません。山崎賢人の風呂場壁ドン&強引キスも、三浦翔平とのバイク2人乗りも、野村周平の背中抱きつきも、桐谷とイケメンとの肉体的接触が、すべて疑似セックスとして描かれています。美少女ゲームで登場キャラすべてが攻略対象であるように、このドラマの3人は、桐谷にとって全員が「ヤレる相手」として登場しているのです。あとは好きなルートを選んで、攻略するだけ。

 レストランを買収しに来た実業家・東村(吉田鋼太郎)が千秋に言います。

「飼い慣らされた犬より、警戒心の強い野良犬のほうが好きだ。懐いたときの感動が、まるで違いますから」

 そういう意味では、夏向にはもう少しツン一辺倒でいてほしかったところですけどね。

 というわけで、この肉欲丸出しガリガリ無職が、いかにしてその欲望を満たしていくか、この夏、しっかり追いかけていきたいと思いますよ!
(文=どらまっ子AKIちゃん)

最終更新:2016/11/17 18:32
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