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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 「介護殺人」は他人事ではない?
週刊誌スクープ大賞

介護疲れと将来不安の末……頻発する「介護殺人」は他人事ではない?

 ポストは、イギリスのEU離脱で一段と円高が進んだことを受けて、悲観するのではなく、油田でも映画でも、マンUでも買いまくれと気炎を上げている。

 確かに昨年12月の為替相場は1ドル=123円台だった。たった半年で、日本円は米ドルに対して約2割も価値が高くなった。つまり、米ドルでの買い物は2割引になったということである。

 また、ユーロをはじめとするほかの主要通貨も同様で、英国ポンドでの買い物は1年前と比べれば3割引というバーゲンセール状態なのだから、ものは考えようだと主張する。この夏は、海外旅行に行こうかな。

 またまた現代が、やってはいけない手術と飲んではいけない薬の第6弾をやっている。よく飽きないでやるものだと、半ばあきれ顔な読者が多いのではないか。これで29ページも取って、合併号でもないのに450円って、高くねェか。

 内容はこれまでの繰り返しが多い。認知症の薬、アリセプトには急に攻撃的になるという作用が報告されているそうだ。

「他にもメマリーという認知症治療薬があります。これは記憶力を回復させるための薬ということになっていますが、実際に飲んで記憶が良くなる事はありません。記憶回復に効果がないことがわかってしまったので、製薬会社と学会は『怒りっぽい認知症患者の興奮を抑えるために使ってほしい』と促しています。ところがメマリーはたいへん高額で、20mgを1年服用すると16万円もかかる。同じく興奮を抑えるための薬ウインタミンなら年6000円で済むのです」(名古屋フォレストクリニック医院長・河野和彦氏)

 現代は、そんな危険なサイクルに巻き込まれたくなければ、むやみに薬に手を伸ばさないのが一番だというが、患者が手を伸ばすのではなく、医師がむやみにくれるのではないか。医師をなんとかしてほしいものだ。

 糖尿病の薬にも、後遺症の危険がつきまとうという。糖尿病の薬の中のジャヌビアやエクアといったDPP-4阻害薬には、腸閉塞などの副作用の可能性があるという。私はジャヌビアを使っているが、今のところ腸閉塞にはなっていない。

 未破裂脳動脈瘤と診断された母親が手術したために、失明してしまったケースがあるという。その娘がこう話す。

「調べてみると、母は失明していました。後で別の医師に聞くと、脳動脈瘤の開頭手術では、切断しなければならない血管が網膜とつながっていることがあり、手術後、失明することがあるそうなのです。でも、それならそのリスクを事前に説明してくれてもよかったんじゃないでしょうか」

 その通りだと、私も思う。

「60過ぎたら妻に、夫に、受けさせてはいけない手術」の中に、白内障というのがある。しかし、私が聞く限りでは、白内障は非常に簡単な手術で、終われば日帰りで帰ってこられるという。それでも事故は起こるのだろうが。

 確かに現代が言うように「院内感染」は大変に怖いし、避けるのが難しい。

「院内感染をゼロにすることは正直、困難です。それは感染対策の徹底の難しさでもあります。患者に接触した場合に必ず手を洗う、患者の唾などの飛散に対応するために、マスクやゴーグルを着用するなどの基本的な対策は、100人中1人ができないだけで、院内感染が起こりうるのです。特に高齢者の方は、感染に対する抵抗力が落ちているので、病院に行くこと自体にリスクがあります」(東京女子医大医学部・感染症科の菊池賢教授)

 だが、いくら怖いからといって、病院に行かないでどうやって治すのだろう。

 ど素人の研修医が資格もないのに投与することもあるから、全身麻酔は断ったほうがいい。これはもはや論外ではないのか。

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