「フワフワフワッフーに感謝です」【airly】ヨーロッパで花開いた元ミニスカポリスの夢
#声優 #小明 #声優 on FINDER! #宍戸留美
――なんか、話がうますぎて詐欺を疑うレベルです!
airly そうそうそう、ドッキリかなと思ったけど、ドッキリして得する人もいないし……。多分、川西さんの事務所はビジュアル系のCDも出していたから、バーターで流してもらったのかもしれないですね。本当に世の中何が起きるかわからないですよ、しかも「フワフワフワッフー」で……(笑)! 苦労してきたかいがあったなぁ(しみじみ)。
――活動をヨーロッパに広げるにあたって、不安じゃなかったですか?
airly 不安でしたねぇ。いきなりフランスに行くっていうのも不安だし、チャートにランクインはしたものの、ファンがいるのかもわからないし……すぐには行けなかったです。そしたら、「airlyをフランスに呼ぼう!」って、“AirlyFrance”っていうNPO団体をフランスのファンの方が設立してくれて……。それで一昨年に初めてフランスでライブをして、イタリアにも行って、ヨーロッパツアーをして……今もその方たちに支えてもらってます。ヨーロッパツアーは、次で6回めかな?
――いっきに話が大きくなってきました! っていうか、半分も日本に住んでないじゃないですか!
airly ね~。よく「向こうに住んだら?」って言われるんですけど、やっぱり日本が良いんですよねぇ。日本のお風呂が好きすぎるんですよ~。ヨーロッパはお風呂につかる習慣もないし、バスタブがある立派なホテルに泊まれもしないので、子ども用のミニプールを向こうで買って、無理矢理お湯を溜めて入ってるんです(笑)。
――ミニプールでチャプチャプしてるのを想像すると可愛いです。日本とヨーロッパは、どちらが活動しやすいですか?
airly 私は完全にヨーロッパがあってたみたいです。今まで日本で、本当に自分なりに努力して頑張って芽が出なかったのが、同じことをヨーロッパでやると、「ワーーー!!!」って反応が返ってくるんですよ。それがすごく嬉しいですね。
――日本のライブはチケットノルマがあって、集客がなければ存在価値無しのような扱いを受けますもんね……。
airly そうですねぇ、自分で払わなくちゃいけなくなっちゃったり……。
――じゃあ、いやらしい話、今はツアーでマネーもじゃぶじゃぶですね!
airly いやぁ~~~ぜんぜんですねぇ。だから、滞在費のために日本で必死にライブして頑張るしかない! 今回のツアーはイタリア、フランス、イギリスのいろんなところを回るんですが、イタリアでは素晴らしいオーガナイザーさんに出逢えて、とても大きなフェスティバルに呼んでいただいているので、そのフェスティバルの会社が用意してくださるすごい豪華なホテルに泊まれたり、毎日の打ち上げがレストランを貸しきったり、いろいろな場所を貸し切るすごいパーティで、なんだか夢のような毎日なんですが……フランス、イギリスは各地方のファンの方が自分たちの家を貸してくれたり、各地方のオーガナイザーさんの知り合いのお家に泊まらせてもらったりして、ご飯を食べさせてもらって……。
――人生がウルルン滞在記みたいですね。ドキュメントにして売りましょうよ、もう。
airly 海外で活動される方って、お金に余裕がある方が多いんですよ。だから「airlyちゃんってすごい頑張ってるね!」って言われるんです。それは、こっちはCD売らないことには生活していけないからで、「命がかかっているので……」って答えてます(笑)。ブログとかにはあんまり書けないけど、金銭面が一番不安ですね。決して余裕があるわけじゃないので……。
――ツアーってすごく儲かるものだと思ってました……。
airly NPOは非営利の団体なので、黒字になりすぎてもダメですしね。違うビザが必要になってしまう。まだ全然まかなえてないので、もっと本格的にお仕事をやっていけたら就労ビザに変えられるのかなぁ。
――今後はそれも視野に入れた方がよさそうですね。ところで、airlyさんみたいに海外で活動したいアイドルやシンガーソングライターの方はたくさんいると思うんですが、だいたいは「グラビアで売れたらCD!」みたいな感じで、「日本で売れたら海外!」って思ってると思うんですよ。どうやったらairlyさんみたいに海外進出できるんですか?
airly 「フワフワフワッフー」がウケてくれたことだけですよね。逆にみんなに聞いちゃいましたよ、「何が良かったの!?」って(笑)。
――そのチャンスをちゃんと次につなげているじゃないですか。それってなかなかできることじゃないですよ!
airly 日本でやってきたことを、ヨーロッパでもするだけですね。例えば、大きなイベントのステージを用意してもらえたとしたら、ただステージに立つだけじゃなくて、もっと私を知ってもらうために、衣装を着て「何時からライブやります!」ってフライヤーを配ってアピールして……そうしたら、また違う国のオーガナイザーさんの目に止まって、違う国のイベントに呼んでもらえたり。今まで、それを日本で一生懸命やって全然ダメだったけど、ヨーロッパでは受け入れてもらえて、どんどん次につながっていくんです。だから、もし日本でダメだったとして、場所を変えたら、どこかにすごくぴったりな場所があるかもしれないですね。……ただ、すごく感じるのは、ヨーロッパの人って感覚がすごく鋭いので、嘘とかはすぐ見破られちゃうんです。よく聞くのが、日本で売れるためにヨーロッパを利用すると、すぐにバレて相手にされなくなるって。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事