トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > au「三太郎」CM好感度急落のワケ
テレビ辛口研究所

au「三太郎」CM好感度急落……そのワケは「“一寸法師”の演技がうますぎ」!?

「前野さんは役者も監督もする、才能豊かな人。学生時代に自ら監督・主演を務めた映画が多数の映画賞を受賞したりもしています。役者としてのキャリアも豊富で、最近では『重版出来!』(TBS系)で演じていた漫画家役の印象が強いですが、NHK朝ドラ『あまちゃん』にも出ていましたし、『マッサン』ではメインの役者さんたちの背景で奇妙な存在感を発揮し、イイ味を出していました。また、映画『桐島、部活やめるってよ』で、神木隆之介さん演じる映画好きの主人公の映画部仲間であり、ガチガチの映画オタクを演じていたさまは非常にリアルで魅力的でした」

 俳優としての演技力はもちろん、作り手としての評価も高い前野。あのイラッとする雰囲気も、高い演技力の賜物なのだが、なぜ嫌われるのだろうか? 前出の記者は、次のように分析する。

「ひとつには、前野さんの演技の達者さゆえに、イラッとするウザキャラが本当に不快感になって、災いしてしまっていることもあると思います。また、多数のドラマや映画で気になる存在感を発揮している個性派俳優とはいえ、お茶の間的には顔がまだ認知されているわけではない。ドラマや映画とCMは、やっぱり別モノですから、三太郎がいずれももともとキャラ立ちした役者さんたちであるのに対し、よく知らない顔の前野さんは、ヘビロテされるCMでアップで見るには視聴者が慣れない、『見づらい顔』ということもあると思います」(同)

「あ、この顔、なんかで見たことある」というレベルの微妙な知名度の個性派俳優が、人気CMへの出演によって徐々に顔や名前が浸透していけば、CM自体に対する、今の「気持ち悪い」「嫌い」といった声も落ち着いてくるのだろうか? 今後に注目したい。

最終更新:2016/07/04 10:52
12
ページ上部へ戻る

配給映画