実の娘の「全裸虐待写真」を元妻に送りつけ……離婚率上昇中の中国で、父子家庭の児童虐待事件が続発
2016/06/27 14:00
#中国 #東アジアニュース #児童虐待
四川省崇州市では、虐待を受けた女児の動画が公開された
動画の撮影者と女児の関係については不明だが、女児の惨状を訴えるべく、ネット上に公開したものとみられる。
両者に共通しているのは、父子家庭だったということだ。中国では近年、離婚率が上昇。民政部が2015年に発表した「社会服務発展統計公報」によると、14年に離婚した夫婦は363万7,000組で、前年比3.9%増。大都市においては、夫婦の3割が離婚する計算になるという。
「日本では、母子家庭に比べ、ごくわずかな数の父子家庭ですが、中国では比較的一般的。ただ、祖父母など、ほかの家族がいない父子家庭では、子どもが父親から虐待を受けるケースが少なくない」(中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏)
政府は15年12月に「反家庭暴力法」を制定。今年3月1日に施行され、ドメスティックバイオレンス(DV)や児童虐待への対応を目的としているが、中国の法律専門家は、その効果を疑問視する。
「条文には罰則規定が明記されているが、1,000元(約1万6,000円)以下の罰金と15日以下の拘留と軽く、抑止効果への期待はできない。そもそも中国には日本の児童相談所のような機関もないため、専門家に相談することもできない。駆け込む場所がない女性は、SNSに投稿するしかない」
こうした事件は二度と起きてほしくないが、児童虐待は今後も、ますます増えていきそうだ。
(文=中山介石)
最終更新:2016/06/27 14:00
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
7:20更新
イチオシ記事
現役ヤクザも視聴する78歳の元山口組顧問弁護士・山之内幸夫が「アウトロー系YouTuber」に大転身した驚愕の理由