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日刊サイゾー トップ > 海外  > 中国で父子家庭の児童虐待事件が続発

実の娘の「全裸虐待写真」を元妻に送りつけ……離婚率上昇中の中国で、父子家庭の児童虐待事件が続発

nongstone04四川省崇州市では、虐待を受けた女児の動画が公開された

 動画の撮影者と女児の関係については不明だが、女児の惨状を訴えるべく、ネット上に公開したものとみられる。

 両者に共通しているのは、父子家庭だったということだ。中国では近年、離婚率が上昇。民政部が2015年に発表した「社会服務発展統計公報」によると、14年に離婚した夫婦は363万7,000組で、前年比3.9%増。大都市においては、夫婦の3割が離婚する計算になるという。

「日本では、母子家庭に比べ、ごくわずかな数の父子家庭ですが、中国では比較的一般的。ただ、祖父母など、ほかの家族がいない父子家庭では、子どもが父親から虐待を受けるケースが少なくない」(中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏)

 政府は15年12月に「反家庭暴力法」を制定。今年3月1日に施行され、ドメスティックバイオレンス(DV)や児童虐待への対応を目的としているが、中国の法律専門家は、その効果を疑問視する。

「条文には罰則規定が明記されているが、1,000元(約1万6,000円)以下の罰金と15日以下の拘留と軽く、抑止効果への期待はできない。そもそも中国には日本の児童相談所のような機関もないため、専門家に相談することもできない。駆け込む場所がない女性は、SNSに投稿するしかない」

 こうした事件は二度と起きてほしくないが、児童虐待は今後も、ますます増えていきそうだ。
(文=中山介石)

最終更新:2016/06/27 14:00
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