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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > “処女キャラ”に潰されたグラドル
“崖っぷち”アラサーグラドル・吉沢さりぃの「グラドルもつらいよ!」

私服まで指定され、男性との会話も禁止! 事務所が強要する“処女キャラ”に潰されたグラドル

「私、あれだけかわいかったんだから、うまくいけば売れてたよ~。周りの作ったキャラに潰された~!」

 酔っ払うと、彼女は笑いながらそんなことを言いますが、確かにその通りなのでしょう。

 一方の私はといえば、今はフリーで活動していることもあり、特に規制はありません。髪を何色にしようが、いつ切ろうが、撮影がない限り自由です。お酒を飲むツイートもしていますし、部屋が汚いまま動画配信をしたり、自宅ロケをしたりすることだってあり、ある意味やりたい放題。だから、一切仕事に関してのストレスがありません。

 ですが、そんな私もデビュー当初は、周りによって作られた自分を演じていました。“アイドル”らしく前髪を作り、黒髪ロングで、好きな色はピンク、花柄のワンピを着て、つまんねーブログを書いていました。お酒ばかり飲んでいたことや、花柄ではなくてドクロが好きなこと、リアルな気持ち、本音なんて、ほとんどSNSに書いたことはなかったです。前述の彼女ほどではありませんが、そのときはどこか自分のことを上からのぞいているような、妙な感じでした。私はこうだ! ではなく、“さりぃちゃんはこうだからね~”と、まるで自分をあたかも他人のように見ていたのです。

 今の私は、素の自分と仕事の自分に限りなくギャップがなく、SNSの更新や頂いた仕事に対して、なんのストレスも感じません。そして、昔よりも「今のさりぃちゃんが好き」と言ってもらえることが増えました。また時代の流れか、アイドルはこうじゃなきゃ売れない! なんて定義は古く、好きな食べ物はパフェで、趣味は編み物! なんて子は逆にあまりいません。むしろ、変わった趣味嗜好がある子のほうが仕事につながるようになってきたと思います。そうでなければ、暴露キャラの31歳のおばさんがグラドルなんてできないでしょう(爆)。昔なら、31歳のグラドルなんて見向きもされなかったですからね! 「いい時代や!」と思いながら、今日も晩酌しようと思います。

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●よしざわ・さりぃ
バスト107cmのKカップを武器に活動する三十路グラドル。趣味は、キックボクシング・飲酒・少女漫画研究・箱根駅伝研究で、特技はお酒の一気飲み。タレント事務所にてマネージャーをしていた経験もあり、芸能の表も裏も知り尽くしている。ミスFLASH2016ファイナリスト。

最終更新:2016/06/21 18:00
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