福山雅治、轟沈──!フジテレビ『ラヴソング』は、なぜ“史上最低の月9”になったのか
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■もっとしっかりゴリ押して!
もうひとつ、もともとグリスターだったんじゃないかという根拠があります。
佐野さくらは「天賦の歌声をもつ女性」として登場する予定だったんですね。これは公式に発表されていたことですし、現にグリスターのスカウト・水原(りょう)も、すぐに目を付けていたし、演出的にも3話で難曲「Summer time」を歌わせたのは、そういうことでしょう。
ところがグリスターとの契約が反故になったことで、さくらの歌声がプロの音楽家たちにとって「なんとしても世に出さなければならない絶対的な才能」ではなくなってしまった。デビューさせてもさせなくても、別にどっちでもいい程度の「天賦」だったということになっちゃったんです。
しかも、シェリルがトップレコーズの所属として登場したことで、冴えない一発屋だったはずの神代のほうが、さくらより音楽的な才能が優れていることになっちゃった。ドラマの中で、誰も「さくらこそが天才だ」と言わない。神代がさくらに「歌わせたい」動機も、「歌声」そのものではなく「歌いたいんだから歌わせたい」というカウンセラー的な思いやりになってしまっていたし、最終的には「恋」ってことになってるし。恋って。
少なくとも、企画段階でね、アミューズにとって藤原さくらは「なんとしても世に出さなければならない絶対的な才能」だったはずでしょう。そういうドラマを作るために、ゴリ押ししたわけでしょう。世間からのキャスティングに対する反発も、歌の実力で跳ね返しつつあったのに、ドラマ自体が「そんな上手くないかも」と言い出したんだもん。実は、これがいちばん残念なことでした。歌、いいんだから、もっとしっかりゴリ押して! と思ったんです。
どうあれ、さくらの歌声がドラマの中心に屹立してさえいれば、どうにかなったような気がするんです。歌の力、音楽の力が人を変えるドラマだというなら、そういう物語であるべきだと思うんです。
■じゃあ、具体的にどうすればよかったのか?
知りませんよ。帰ったら『ドリームガールズ』のDVD見ようと思います。以上です、編集長!
(文=どらまっ子AKIちゃん)
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