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日刊サイゾー トップ > 海外  > 悪天候でも出航、中国観光船の実情

【四川省遊覧船沈没】事故は必然の結果だった……悪天候でも出航せざるを得ない、中国観光船の苦しい事情

sisen001.jpg沈没事故の直前に撮影された乗客たちの様子。乗客全員ライフジャケットを着用している様子はない

 湖に浮かぶ船のデッキでくつろぐ家族連れ。これは6月4日、中国四川省広元市の白龍湖で発生した遊覧船沈没事故の直前に撮影されたとされる写真である。乗員乗客18人のうち1人が死亡、3人が救出され、14人が行方不明となっているが、ここに写っている子どもたちの安否は明らかにされていない。

 この写真からは、いずれの乗客もライフジャケットを身に着ていないことがわかる。白龍湖を管理している行政関係者への取材によると、遊覧船の船長に対し、乗客には必ずライフジャケットを着用させるよう指導していたという。事故当日の気温は30℃を超えていたため、乗客らは暑くてすぐにライフジャケットを脱いでしまったことがわかっている。

sisen002.jpg事故前に撮影された乗客の子どもたち。現在も警察による捜索活動が続いている

 ネットメディア「網易」などが生存者の証言として伝えたところによると、当日は風が非常に強く、船は大きく揺れていたといい、強風が沈没の直接の原因だった可能性が指摘されている。

 救助隊によると、沈没から10時間以上が経過した時点で、事故を起こした遊覧船は水深65メートルの深さまで沈下していたが、船内からは生命反応が確認できなかったという。

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