ブレークできない原因はコレだった!? バイク川崎バイクが抱える“心の闇”に肉薄!
#お笑い #インタビュー
■「ブレーク間近」芸人から一転、ついに何も言われなくなった
――普段のBKBさんは、どんな感じなんですか?
BKB 明るくはないかもしれない……。でもピン芸人って、そういう人多いですよ。もう中学生さんとか、巻き添えにさせる形になりますけど(笑)、明るくない。
――BKBさんのTwitterやインスタグラムを拝見すると、普段の私服めちゃめちゃオシャレですよね。だけど、ウィキペディアには「センスがないから、美容師をやめようと思った」と。
BKB 美容師の免許は、勉強すれば取れるじゃないですか。美容院で3年働いて、シャンプーとか毛染めとか、一通りのことはできるんです。だけど、いざお客さんがフリーでついて「私に似合う髪形を」と言われると、わけわからんくなっちゃって。美容理論というものが。美容師って、美容を好きな人じゃないと絶対続かない。変な話、給料は安い、労働時間は長い。その上で、休日の講習会に自分から参加する人もいる。自分に、その情熱はなかったんですよ。
――なるほど。
BKB でも、そのおかげで、大阪時代は芸人の髪は切りまくってましたけどね。それで仲良くなった人もたくさんいる。飲みに行くのと同じくらいの時間、一緒にいられるんで。「明日なんの仕事なんですか?」とか、ほんまの美容師みたいですけど(笑)。銀シャリの橋本直さんも、それで親友くらい仲良くなって。あと、なんばグランド花月の支配人さんの髪の毛も切ってました。
――偉い人押さえてますね(笑)。
BKB それで「単独やるか?」って言ってもらえた(笑)。いやいや、ウソですけど。
――でも、これだけたくさん芸人さんがいらっしゃると、ただ「面白い」だけでは生き残れないというか、人付き合いや運も大切になってきますよね。
BKB あると思いますよ、流れとか。日ごろの行いとかもあるんかなと。あんまり文句ばっかり言ってたら、アカンよな、とか。言霊ですよ。
――言霊(笑)。
BKB スリムクラブの真栄田(賢)さんがずっとこんなこと言ってくるんですよ。宇宙がどうとか、引き寄せの法則とか、人は鏡とか。
――今回BKBさんをインタビューさせてもらいたいなと思ったのも、BKBさんはずっと「ブレーク間近」と言われ続けてらっしゃるじゃないですか。でも、こう……。
BKB (笑)。2012年の年末の「次来るぞ」が1発目でしたね。13年に入って、今年来る芸人の6位になって。14年は「R-1」の決勝に行って、15年も辛うじて「女子高生に軽くブーム」みたいな枠に入った。そして16年、ついに何も言われなくなりました。
――ブレークしたからではなく……。
BKB してない。ブレークしそう芸人の中では、だいぶ上位だったのに。ブレークしそうでしなかった芸人という枠があるならば、絶対にノミネートされる人間だと思います。
――「ブレークしちゃうと終わっちゃう」みたいな考え方もありますよね。
BKB しすぎるとね、一発屋というね……でも、いいんですよ。もともと一発屋になりたくて、この芸風始めたんで。本来、それでよかったんですよ。ブレークして、このキャラを成仏させられれば。だから正直、考えていた流れではないんですよね。流行語ノミネートもされたかったのに。知ってる人は知ってる。だけど、知らない人はまったく知らない。そんな中途半端な存在です。
――その立ち位置も、なかなかじゃないですか。
BKB 先輩にもそう言われます。「ええとこおると思うで」と。売れているわけじゃないけど、仕事がゼロというわけでもない。
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