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週刊誌スクープ大賞

「いつか自滅するときが来る」痴呆の母も利用した舛添要一都知事の“大ウソ”がバレる日

 さて、参議院選が事実上始まっているが、現代が「日本一一番早い予測」をしている。結果から言うと、「現有の116議席をわずかに超えるに留まるだろう。『自公で過半数』という低すぎるハードルはクリアできるが、現状維持で、『圧勝』とは言い難い」。

 衆参ダブル選挙で自民党だけで3分の2を確保して、いざ「改憲」と意気込んでいた安倍首相だが、菅義偉官房長官らに抑え込まれて、それができないとなったら、とたんに参議院選挙への関心が薄れてしまったという報道もある。

 安倍首相は、参院選の結果いかでは総理の椅子をぶん投げてやめてしまう可能性も出てきたと思う。

 今週のポストは、巻頭に「親を捨てる」という重いテーマをもってきた。

 宗教学者の島田裕巳氏の新著『もう親を捨てるしかない 介護・葬式・遺産は、要らない』(幻冬舎)に書かれている「利根川心中」から書き始める。

 15年11月に81歳の妻と74歳の夫の遺体が発見され、47歳の三女が「母親に対する殺人、父親に対する自殺幇助」の疑いで逮捕された事件である。

 三女は認知症の母親の介護で疲れ果て、病気で動けなくなった父親から「一緒に死のう」といわれ、一家心中を図ったと三女は供述しているという。

 下流老人の問題や、年金暮らしの親のところへ職を失って帰ってきた子どものために、親子で悲惨な生活をしなくてはならなくなった話などが、書籍やNHKスペシャルなどで伝えられている。

 そうした悲劇を繰り返さないために島田氏は、「人非人という非難を覚悟の上で親を捨てろ」と提案している。

 これは親の側からもいえることだ。生活に困っている年取った息子や娘を助けてやりたいが、そうすれば親子共々朽ち果てていくことは目に見えていて、涙をのんで子どもを切り捨てるという覚悟も必要だということである。

 この議論は、簡単に結論の出る話ではないからここでやめておくが、最近のポストや現代は月刊誌のようになってきていると思う。

 それが悪いといっているのではない。日刊ゲンダイを創刊した川鍋孝文氏が週刊現代編集長のとき、ノンフィクションライターの本田靖春さんに、巻頭の6ページぐらいを使って週刊現代版「社説」を連載してくれないかと頼んだことがあった。

 川鍋氏は、週刊誌の主張を明確にするため、それを書いてもらえる人を探していたのであろう。本田さんならそれができると考えてのことだった。

 本田さんは、特定の週刊誌に長期間拘束されるのを嫌ったのであろう、その話を断った。

 だが、今ならそうした考え方もあるのではないだろうか。残念ながら月刊誌は次々に廃刊し、今残っているのは、岩波の『世界』など一部を除いては保守的な月刊誌ばかりである。

 そうした中では、週刊誌が問題提起する巻頭・署名記事があってもいいと思うし、今回のようなテーマは、島田裕巳氏の署名で「親を捨てろ」と題して書いたほうが、衝撃力も説得力もあったのではないか。一考してほしいものである。

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