『ラヴソング』爆死で“崖っぷち”の福山雅治 主演映画『SCOOP!』は“最後のとりで”
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福山雅治がまさに崖っぷちに追い込まれた。3年ぶりの連ドラ主演となった『ラヴソング』(フジテレビ系/月曜午後9時~)が、予想をはるかに超えた大不振となったからだ。
同ドラマは、初回こそ10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、かろうじて2ケタ台でスタートしたが、第2話で9.1%と早々に1ケタ台に転落。第3話は9.4%とやや持ち直したが、第4話=8.5%、第5話=8.4%と下がり続け、第6話では6.8%まで落ち込んだ。第7話も6.8%と変わらず、第8話(5月30日)は7.4%と若干上げたものの、たいして変化なし。
第6話、第7話の6.8%は、2014年4月期『極悪がんぼ』(尾野真千子主演)第10話の7.8%を下回り、フジ“月9”史上、単話でのワースト視聴率を更新。さらに、第8話までの平均視聴率は8.5%で、1月期に『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(有村架純&高良健吾主演)が記録した“月9”史上ワースト視聴率9.7%(全話平均)をも更新することが濃厚な雲行きとなってきた。
福山が主演した、同じフジ月9枠の『ガリレオ』は、第1シーズン(07年10月期)が平均21.9%、第2シーズン(13年4月期)が平均19.9%の高視聴率をマーク。10年度のNHK大河ドラマ『龍馬伝』も平均18.7%と上々の視聴率を記録していただけに、『ラヴソング』での凋落ぶりは目に余るものがある。
こうなってくると、各局とも福山へのドラマの出演オファーを出すことに二の足を踏むことになりそうで、“超高額”といわれるギャラも大幅ダウンを覚悟しなければならないだろう。
その窮地の福山に待ち受けているのは、主演映画『SCOOP!』(10月1日公開予定)だ。同作は、『モテキ』(11年)で『第35回日本アカデミー賞』話題賞・優秀作品部門、『バクマン。』(15年)で『第39回日本アカデミー賞』優秀監督賞を受賞した大根仁氏が監督・脚本を担当。1985年に公開された『盗写 1/250秒』(原田眞人監督・脚本)が原作となっている。
主演の福山は、以前は写真週刊誌『SCOOP!』に所属し、現在はフリーカメラマンとして活動する都城静の役。かつては、数々のスクープをモノにしてきた静だが、今は芸能スキャンダル専門の中年パパラッチとして、借金や酒にまみれた自堕落な生活を送っていた。そんな折、『SCOOP!』の新人記者・行川野火(二階堂ふみ)とコンビを組むことになり、日本中が注目する大事件に巻き込まれていく……というストーリー。そのほかのキャストとして、『SCOOP!』の副編集長役で吉田羊と滝藤賢一、ネタを提供する情報屋役でリリー・フランキーが出演する。
福山が先に主演した映画『そして父になる』(13年/是枝裕和監督・脚本)は大ヒットし、『第66回カンヌ国際映画祭』審査員賞を受賞し、福山は我が世の春を謳歌したはず。
しかし、3年たって、状況は一転した。福山は結婚、老化の影響もあってか、『ラヴソング』は大爆死。汚名返上するには『SCOOP!』をヒットさせるしかないが、逆にいえば、同作は“最後のとりで”。これがヒットしなければ、福山の“俳優”としてのブランドは完全崩壊し、“過去の人”となってしまう。
「『ラヴソング』の不振もあって、『SCOOP!』のヒットに向けた動きが求められそうです。これまでなら、ほとんど考えられなかったことですが、福山が好まないバラエティ番組やワイドショーに出演し、映画の番宣をしいられることになるかもしれません。役者生命の岐路になる作品ですから、それくらい必死でやらないといけないのでは?」(テレビ制作関係者)
果たして、『SCOOP!』はヒットするのか?
(文=森田英雄)
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