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日刊サイゾー トップ > 海外  > 中国で急増する「毒学校」の恐怖

粗悪建材が原因で児童がシックハウスに集団疾患! 中国で急増する「毒学校」による健康被害

doku05霞鏡小学校の教室には、見るからに毒々しい色の机と椅子が

 5月9日には、吉林省大安市の新艾里郷中学校の生徒が、寄宿舎を利用している生徒15名にホルムアルデヒド中毒の疑いがあると微博に投稿した。「新唐人」(5月11日付)によると、その投稿者は、建設されたばかりの寄宿舎、そして机と椅子に、基準値を大幅に上回るホルムアルデヒドが含まれていると主張する。その根拠は、病院での検査にある。

 吉林大学白求恩医学部第一臨床医学院によると、多数の生徒たちに目の充血や体内からの出血が確認された。CTスキャンでは肺に影が映っており、血液検査では、多くの項目に数値の異常が見られたという。担当した医師は「ホルムアルデヒド中毒は潜伏期間が長いため、症状が重い場合、白血病や悪性腫瘍などの重大な症状を引き起こす可能性もある」と警鐘を鳴らす。

 福建省福州市では、2つの小学校で健康被害が起きている。「央広網」(5月11日付)によると、霞鏡小学校では授業時間中に内装工事が行われていた影響で、83名が健康被害に見舞われた。茶園山中心小学校では、5月の連休時期にグランドに人工芝を敷設してから刺激臭が強まり、湿疹のできる生徒が急増しているという。

 これらほとんどのケースで共通しているのは、学校側は、校内環境の検査に問題がなかったと主張している点だ。これに対し、あるネット民が「(当局の担当者に)賄賂を渡せば検査は合格で、渡さなければ不合格。公然の秘密だ」と核心を突いた発言をしている。学校にとっては進学率だけが重要で、生徒の健康は二の次ということか。中国の不健全な教育は、根が深い。
(文=中山介石)

最終更新:2016/05/28 16:00
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