テレビ局関係者8人に聞いた「このまま、能年玲奈を干しますか?」結果は……
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テレビ業界は、このまま女優・能年玲奈を干してしまうのか? 主要テレビ各局のプロデューサー、ディレクター、放送作家ら関係者8人に、非公式に「今後、能年を起用するつもりがあるか?」と聞いたところ、「はい」と答えた者はひとりもいなかった。
「『使うな』と圧力をかけられたわけじゃないですよ。ただ、なんとなく事務所でゴタゴタしているタレントを使って、余計な揉めごとを起こしたくないだけ。所属事務所から起用の打診があったら、そのときに検討しますが、こちらから声をかけることはなさそう」
こう話すのは民放のドラマプロデューサー。「自分がすべてキャスティングをしているわけではない」と前置きしながらも、能年の起用には否定的だった。“本業”のドラマではなく、バラエティ番組での単発ゲストではどうかと聞いたが、こちらもディレクターが「独立騒動の影響で、正直、今は使いにくいです。オファーしようにも、どういう契約状況かわからないですし」と首を振った。みな、触らぬ神にたたりなしといった感じだ。
NHK朝ドラ『あまちゃん』で人気を博した能年は先ごろ、所属するレプロエンタテインメントから独立することが伝えられた。6月まで契約は残っているが、レプロからの更新、延長交渉には応じず、「生ゴミ先生」と呼んで慕う演出家女性と作った個人事務所「三毛andカリントウ」で再出発するとみられる。
レプロとのギクシャクから、出演作品は14年12月の映画『海月姫』以降、途絶えたまま。昨年、無断で個人事務所を設立したことが伝えられ、ラジオ番組やCM出演が続々と終了。最近は、ブログでしか、その様子がわからない状況になっている。
独立を後押ししたといわれる「生ゴミ先生」との同居は、一部で“洗脳状態”とも伝えられているが、これに対する業界内の見方も厳しく、『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)の宮根誠司が「最後に守ってくれるのが所属事務所。事務所に無断で事務所を作るというのはルール違反」と能年に非があることを示し、『白熱ライブ ビビット』(TBS系)ではコメンテーターのテリー伊藤が「大きな事務所に入って、健康的な仕事を取ったほうがいい」と、個人事務所からの脱却を勧めていた。
ある情報番組のディレクターによると「たとえばテレビ外の仕事、舞台とかに出たとして、それを番組で取り扱うかどうか検討されるはず。そこでNGが出てしまうと、本当に日の目を見ない存在になる」というから、やはりこのままではメジャーな仕事の再開はかなり厳しそうな印象だ。
「レプロの関係者から聞いたんですが、『過去、映画やドラマの出演を取りつけても、能年サイドにこれをハネつけられた』と言ってましたから、ヘタすれば契約違反の裁判になってしまうのでは」(同)
実際、三毛andカリントウが能年の関連グッズを販売していたことに、レプロ側は猛抗議していたという話もある。万が一、法廷闘争となれば、能年の起用に後ろ向きな関係者は、さらに増えていくだろう。
有力事務所と揉めても生き残れるタレントはごく少数……という事実が物語っているように、ヤクザ的常識にいまだ支配され続けている芸能界。過去には浅香唯や鈴木亜美、絢香、沢尻エリカ、セイン・カミュら、独立騒動を機に露出が減って人気急落したタレントは少なくない。根強いファンがたくさんいる能年だが、まさにタレント生命の危機にある。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)
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