トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 武井咲、初のTBSドラマ出演

それでも、TBSなら……! 苦戦続きの女優・武井咲、初のTBSドラマ出演で捲土重来なるか?

それでも、TBSなら……! 苦戦続きの女優・武井咲、初のTBSドラマ出演で捲土重来なるか?の画像1

 他局がダメでも、TBSなら……という決意の表れかもしれない。オスカープロモーションが、武井咲を初めてTBSドラマに投入する。

 武井は、2011年4月期のテレビ朝日系の深夜ドラマ『アスコーマーチ~明日香工業高校物語~』で初めて連ドラの主演を務めて以降、テレビ朝日、フジテレビ、日本テレビの連ドラで立て続けに主役を張ってきた。しかし、その平均視聴率は常に1ケタ台で、いつしか一部メディアなどで「低視聴率女優」と呼ばれるようになってしまった。

 14年1月期『戦力外捜査官』(日本テレビ系)では準主役・TAKAHIRO(EXILE)の俳優デビュー作とあって注目度が高く、平均11.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を取って、主演ドラマで初の視聴率2ケタ台を記録。同7月期『ゼロの真実~監察医・松本真央~』(テレビ朝日系)も平均10.5%で、かろうじて2ケタ台をマークしている。

 だが、同10月期『すべてがFになる』(フジテレビ系)は、当時勢いに乗っていた綾野剛を相手役に迎えたにもかかわらず、平均8.9%。15年7月期『エイジハラスメント』(テレビ朝日系)も平均8.9%に終わった。

 今年1月期『フラジャイル』(長瀬智也主演/フジテレビ系)ではヒロインで出演したが、これまた平均9.8%と1ケタ台。さすがに、「演技力は最近ついてきた感はあるが、もうプライム帯の連ドラの主役級では厳しいのでは?」との声が多方面から出ていた。

 それでも、オスカーにとって米倉涼子や上戸彩の後継として武井を“主役級”に育てるのは至上命題。人気タレントを多く抱え、自社でもドラマ制作を手掛けることでテレビ局や他の芸能プロへの影響力が増してきている同事務所が辣腕を振るい、武井に1年ぶりの連ドラ主演をもたらした。意外な気もするが、これまで武井は、ただの1度も、TBSのドラマに出演した経験がない。

 武井が主演するのは、7月期の連続ドラマ『せいせいするほど、愛してる』。原作は女性向け漫画誌『プチコミック』(小学館)で連載されていた、北川みゆき氏の同名漫画。同ドラマは、とある企業の広報部で働く主人公・栗原未亜(武井)が、既婚者である自社の副社長・三好海里(滝沢秀明)と恋に落ち、2人の禁断の恋愛を軸に、複雑に絡み合う人間模様を描いた作品。

 そのほかのキャストとして、ライバル企業の社員で三好の最大の恋敵となる宮沢綾役で中村蒼、元カレ・山下陽太役で高橋光臣、未亜のふたりのルームメイト役で、真咲あかり(水沢エレナ)、美山千明(トリンドル玲奈)の出演が決まっている。今作の主要な共演者の中にオスカー所属の水沢がいることからも、同プロとテレビ局との力関係が垣間見える。

 TBSの「火10」ドラマは、14年4月期にスタートしたが、平均視聴率は前クールまで8期連続1ケタ台と低迷。今期の『重版出来!』(黒木華主演)も第7話までの平均が7.8%で、9期連続1ケタが決定的。「低視聴率女優」というレッテルが貼られる中で、あえて不毛の時間帯に切り込むのも、武井とオスカーの心意気かもしれない。

 ただ、昨年1月期『まっしろ』(堀北真希主演/平均5.8%)や、同10月期『結婚式の前日に』(香里奈主演/平均5.6%)のような爆死ともなれば、さすがに武井はバッシングの矢面に立たされそう。その視聴率のカギを握るのは、ここ最近、舞台『滝沢歌舞伎』や、NHKドラマへの出演が多く、民放連ドラ自体が、09年7月期『オルトロスの犬』(TBS系)以来、7年ぶりの滝沢次第となりそうだ。
(文=森田英雄)

最終更新:2017/05/31 18:01
ページ上部へ戻る

配給映画