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ルックスだけじゃない! 韓国「美しすぎるレズビアンカップル」が人気上昇中

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 文化や宗教的な理由から、同性愛について否定的な意見が多い韓国。ソウルの中心部では現在でも、同性愛者に社会的権利を与えることに反対する人たちが頻繁にデモを行ったり、シュプレヒコールを上げている姿をよく見かけることができる。


 そんな中、1組のレズビアンカップルが話題になっている。

 イ・ハナ(23)さんと、キム・ギョンウン(21)さんは、2013年11月に同性愛者であること、またカップルであることをカミングアウトした。2人は、カップルになって600日目を記念して、SNSに自分たちの事情を公開。一般に広く知られるようになった。

 韓国では同性同士の結婚が認められていないが、2人はメディアの取材に対し、自分たちを「完璧なカップル」だと紹介した上で、事実上の婚姻関係にあると主張している。

 2人が言う“完璧な”とは、容姿や経済状況を指しているわけではない。「契約書や法的制度がなくても、互いに配偶者を思いやり、誰よりも堂々として率直」なことだそうだ。

 12年から共に生活を始めた2人は、現在でもラブラブだ。家事は分担制で、洗濯と掃除はハナさんが、料理と皿洗いはギョンウンさんが担当するという。給料はハナさんが管理、ギョンウンさんは毎月お小遣いをもらう。

 2人は互いの知人とも仲良く接し、親族同士が集まる席にも必ず参加する。なお、2人の両親や家族は、娘たちの関係を理解し、積極的に後押ししている。時には冗談交じりに「2人でばっかり仲良くしていないで、わたしたちも交ぜて」と語りかけ、ほほえましく見守ってくれているという。

 なお、2人は自分たちのプライベートや写真、そして生活の詳細を公開している。その理由は、同性愛者に向けられた“嫌悪感”を和らげるためだそうだ。一緒に生活を始めた当初、2人に対する偏見や嫌悪の感情は少なくなかった。ハナさんは「一度、手をつないで街を歩く私たちを見て、顔にゴミを投げつけた人がいた(中略)仕返しすれば、ほかの同性愛者の方たちが誤解や被害を受けると思うと、じっと我慢するしかなかった」と過去を振り返る。そんな経験もあり、堂々と生きようと決心。生活を公開することにしたそうだ。現在、2人のSNSアカウントには37万人のフォロワーがいるのだが、応援メッセージは日ごとに増えているという。

「私たちの生活を見て『同性愛者に抱いていた偏見がなくなった』というコメントを、時間がたつにつれ多くいただいています。感謝の言葉をかけてくれる同性カップルも増えました。心から愛して一緒に成長するために、性別は関係ありません。今後も“自分よりも君”という心構えで生きていきます」(ハナさん)

 いわゆる、普通のカップルでも、相手を思いやれない人々はたくさんいる。彼女たちも、些細なケンカはするだろうが、互いに支え合う姿は、ルックス以上に美しいものがある。同性愛者に対する嫌悪や偏見が多く残る韓国であっても、堂々と生き、幸せになってほしいものだ。
(文=河鐘基)

最終更新:2016/05/28 14:00
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