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日刊サイゾー トップ > 海外  > 韓国映画を悩ませる「スポ」って?

“無料宣伝ツール”か“モラルなき行い”か――韓国の大ヒット映画を悩ませる「スポ」って?

 韓国のスポ被害は映画界にとどまらない。最近で知られているのは、Sechs Kies(ジェクスキス)という男性アイドルグループの一件だ。彼らは90年代のアイドル全盛時代に活躍したグループで、2000年に解散。しかし16年の時を経て今年、まさかの再結成を果たすはずであった。サプライズとしてテレビ局と共にゲリラライブを企画していたのだが、これをスポされてしまい、中止に。再結成は無事果たしたものの、本人たちにとっても、ファンにとっても不本意な形となってしまった。

 韓国のあるネット記事が指摘するように、ファンには「知る権利とともに、“知らずにいる”権利もある」だろう。しかしながら、スポを法的に裁くことは非常に難しい。スポによって受けた精神的な被害を誰もが理解できる訴訟理由として整理し、また賠償額などの具体的な数字に換算することは不可能に近いからだ。それに一方では、例えば映画をすでに鑑賞した人にとっては理解の一助となる可能性もあり、本来興味のなかった人にまでも興味を抱かせるプラスな効果があるのも事実だろう。

 スポは“無料広告”か“モラルなき行い”か――。どんなジャンルにも最低限の配慮と注意は不可欠であるということを、韓国のスポ騒動は再認識させる。
(文=梅田ナリフミ)

最終更新:2016/05/26 14:00
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