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週刊誌スクープ大賞

“号泣議員”野々村竜太郎元県議をもしのぐ!? 舛添要一都知事の異常なタカリぶり

 さて、オバマ大統領は広島を訪問することを決断した。決断力不足だとか弱腰外交だとか批判されたが、最後の最後でオバマらしい選択をしたことをたたえたい。

 オバマの次の大統領にはクリントンが優勢だと思われていたが、最近のロイター通信の調査では「クリントン氏の支持率が41%で、共和党指名が確実なトランプ氏の40%と横一線」(5月13日のasahi.comより)で、このままいけばトランプ氏が次期大統領になる可能性が高いといわれる。まさに冗談から駒である。

 新潮は、トランプ氏が当選すれば日米関係は大変なことになるという巻頭特集を組んでいる。何しろ、ことあるごとに彼は日本をやり玉に挙げているのだから。

「トランプ氏の主張は昔から一貫している。第1次湾岸戦争前の1987年、ワシントン・ポストなどに“ペルシャ湾の治安を、アメリカ人は人命と金をかけて守っている。日本はなぜ代償を払わないのか”という全面広告を載せた人物がいる。日本にとっては痛い内容ですが、それがトランプ氏だったのです」(在米ジャーナリストの古森義久氏)

 大統領になった暁には、さらに日本に在日米軍の負担金を吹っかけてくるか、日米安保条約を解消し、日本から引き揚げることもあり得るそうだ。

 もしそうだとすると、新潮お得意の「中国が尖閣諸島を取りに来る」となるわけだが、それは置くとして、日本としてはなんとしても日米安保継続と在日米軍にいてほしいわけだから、アメリカは莫大な費用を要する兵器を購入せよとも言ってくるに違いないとみる。

 トランプ氏は「日本も核兵器を持っていい」と言っているから、核兵器もアメリカから買えというかもしれない。TPPも「ロビイストが主導した破滅的な合意」だと猛反対しているから、ちゃぶ台返しは間違いないそうだ。

 外交政策も経済政策もほとんど無茶苦茶なトランプ氏に、なぜあれほどの人気が集まるのだろう。先の古森氏は「トランプ支持層に共通して見られるのは、ナショナリズムというよりアンガー(怒り)です。彼は、対日関係を体系的に考えているわけではない。しかし、日本をターゲットにした発言が好意的に受け止められているのも事実です」と言っている。

 言うことは支離滅裂でも、国民の中にある「不公平感」に火をつけ、彼らの怒りを引き出すことには長けている。これまで多くの「独裁者」といわれた人間がやってきた手法だが、それだけ人々の間に不公平だという気持ちが強いのであろう。

 しかし、1%の超大金持ちがアメリカの富をほぼ独占しているのが不公平感の根底にあるはずだから、大富豪・トランプ氏への怨嗟の声がもっと出てもいいと思うのだが。

 アメリカの多くの人々は、今われわれの生活が苦しいのは、イエロー・モンキーがアメリカの富を盗んでいるからだ。それを排除すればアメリカは以前のように豊かな国になれると信じ込んでいるのかもしれない。

 甘利明やショーンKの次に「選択と集中」の文春が選択したターゲットは、舛添要一都知事である。

 高額すぎる海外出張費や公用車を使って、神奈川・湯河原の毎週末別荘に帰っていたことを報じたが、今週は舛添氏の政治団体の収支報告書(12年から14年分)を徹底的に精査して、彼の「血税タカリの実態」を暴いたのだ。

 文春の指摘が事実だとしたら、そのタカリぶりは政務活動費を私的に流用していた野々村竜太郎前議員をもしのぐのではないか。何しろ、正月を家族で過ごしたホテル代を「会議費」として13年に約24万円、翌年も約13万円を支出している(当該のホテルでは「2回とも会議は開かれていない」と証言)。

 家族と行ったと思われる自宅に近い天ぷら屋、イタリア料理店、湯河原にある回転寿司からも領収書をもらって、自分の政治団体に計上していたというのである。そのほか、舛添氏の趣味である美術品の購入、それもわずか3,000~5000円(どんな美術品だ?)でも、必ず領収書をもらい、宛名を政治団体にしてくれと指定されたと、都内の美術商が証言している。

 大笑いしたのが、知事に就任したばかりのエピソード。男性職員に「ごちそうする」と、地元のマックへ誘った。店の前まで来たとき、知事は自宅にクーポン券があることを思い出し、その職員に取ってくるよう命じ、帰ってくるまでSPと一緒にマックの前で待っていたというのだ。

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