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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > 伊集院光の“ガチ引きこもり”時代

「ペットボトルに尿」「壁に描いた友だち」……あらためて注目される伊集院光の“ガチ引きこもり”時代

ijyu0516(写真/石黒幸誠 go relax E more)

 伊集院光が、ゴールデンウイーク最終日の5月8日に行ったツイートが話題だ。伊集院は「経験上、あしたの月曜の学校をぶっちぎると、登校拒否モードに突入しがち」とツイート。あまり知られていないことだが、伊集院は元引きこもりである。

「テレビではあまり披露されることはありませんが、彼が長く続けている深夜ラジオでは引きこもり時代の話はおなじみですね。番組内では登校拒否の隠語として“エスケープ”という言葉も使われています。引きこもり体験を含めた幼少期のトラウマものは、番組の鉄板フリートークネタのひとつです」(放送作家)


 伊集院は高校在学中に三遊亭楽太郎(現・円楽)のもとへ弟子入りし、三遊亭楽大の芸名で活躍し、高校は中退している。芸名には学校を辞めた“落第”の意味もかかっている。最も壮絶なのが、高校へ行かなくなり、落語家になるまでの過程だ。

「ラジオでも自虐的かつ断片的に話されるのみですが、衝撃的なエピソードは多いです。いわく、トイレが面倒くさくて部屋にペットボトルに入った尿をためていた。高校の遠足でつくば万博に行くことになり、久しぶりに学校に行き、遠足をきっかけにクラスに溶け込もうと思ったらバスの席が用意されておらず、バイクで追いかけた。通っていた高校の前に巨大な坂道があったので行けなかったと理由をつけていたが、後に訪れたらなだらかな坂だった。友人がいないので、部屋に友人の絵を描いていた。タレントになった後、実家に行く機会があり、同行した友人のタレントであった本田みずほが絶句して泣いてしまった。笑いにはしていましたが、一つ一つのエピソードはかなりヘヴィーですよね」(同)

 伊集院はラジオでは“ダメ人間”に肯定的なことで知られる。これも、元ひきこもりという実体験ゆえだろう。されど社会派ぶったり、説教調にならないところも彼の魅力といえる。未体験の人は、テレビとはかなり味わいの違う、ラジオの伊集院光に触れてみてはいかがだろう。
(文=平田宏利)

最終更新:2016/05/16 10:00
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