トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > TBSが奇策?向井理をコメディに

「金10」ドラマが苦戦中のTBSが奇策? 向井理をコメディドラマに起用も……

mukai0516

「金10」ドラマの視聴率が低迷するTBSが、奇策とも思える作戦に打って出る。来る7月期の金曜ドラマ『神の舌を持つ男』(金曜午後10時~)の主演に向井理を起用するが、なんとコメディだというのだ。

 TBS系の同枠ドラマは、昨年4月期以降、平均視聴率が2ケタ台に乗ったのは、同10月期『コウノドリ』(綾野剛主演)の平均11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)のみ。そのほかは、同4月期『アルジャーノンに花束を』(山下智久主演)が8.6%、同7月期『表参道高校合唱部!』(芳根京子主演)が5.9%、今年1月期『わたしを離さないで』(綾瀬はるか主演)が6.8%と低調。今期の『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(中谷美紀主演)は初回、第2話こそ10%台だったが、第3話8.2%、第4話7.4%と降下し、ここまでの平均は9.1%。この調子だと、今期も平均視聴率1ケタ台で終わってしまう可能性が高い。


 同局としては、7月期こそ、なんとしても『コウノドリ』以来の2ケタ台を獲得したいところで、向井に白羽の矢が立ったわけだ。同局での向井主演ドラマといえば、『サマーレスキュー~天空の診療所~』(2012年7月期)、『S -最後の警官-』(14年1月期)があるが、いずれも“硬派”な役だった。

 そんな向井が、『神の舌を持つ男』で求められるのはコミカルな役どころとなる。同ドラマは、『TRICK』シリーズ(テレビ朝日系)などを手掛けた演出家・堤幸彦氏が、構想に20年を費やしたというギャグ・パロディ・オマージュ満載の作品。脚本は、『相棒』『科捜研の女』(共にテレビ朝日系)、『ATARU』(TBS系)などを担当した櫻井武晴氏のオリジナル作品だ。

 ドラマの舞台となるのは、全国の秘湯と呼ばれる温泉地。ひょんなことから知り合った朝永蘭丸(ともなが・らんまる=向井)、甕棺墓光(かめかんぼ・ひかる=木村文乃)、宮沢寛治(みやざわ・かんじ=佐藤二朗)の3人が、1台のボロ車に乗り、温泉宿で寝食を共にしながら、謎の温泉芸者「ミヤビ」を探し求めて、日本全国を旅するコミカルミステリー。向井が演じるのは、舌に乗せたものをガスクロマトグラフィーばりに分析する能力を持ち、行く先々でなぜか必ず巻き込まれてしまう事件の謎解きをするという役どころ。丸いメガネをかけ、ダサくて、オタク風の外見で、完全な三枚目の役だ。

 イケメンかつ硬派で売ってきた向井を、あえて三枚目で起用するのは冒険ともいえるが、TBSの思惑通り、この作品で「金10」ドラマの低迷から脱することができるか?
(文=森田英雄)

最終更新:2016/05/16 11:23
ページ上部へ戻る

配給映画