「被災者がいるのにヘビメタなんて」!? アイアン・メイデンの厚意を無視した民放各局の残念ぶり
#テレビ #熊本地震
イギリスの人気へヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」がジャパン・ツアーを成功させた。4月20・21日の両国国技館はともにチケットがソールドアウトとなったが、これは前回のツアーが東日本大震災で中止になり2008年以来、8年ぶりの来日だったことも大きかった。くしくも今回の来日前に熊本地震が起き、開催を不安視する声が高まっていたが、公演は無事に行われた。
「残念だったのは、地上波テレビ番組の出演が決まらなかったこと」と日本の音楽関係者。
「レコード会社が今回の公演には力を入れていて、担当者が情報番組などに出演をプッシュしていたんですよ。いつもはそんな番組出演はメンバー自身が引き受けないんですが、今回は地震の惨状も知ってか『出るよ』と言ってくれていたので、とても貴重な機会だったんです」(同)
しかし、当の局側の反応は鈍く、世界的に有名なへヴィメタルバンドでも、番組の担当者がまったく知らなかったり、名前を知っていても「日本でそんなに人気があるんですかねえ」と、来日の価値すら把握していないことが多かったという。
「ある昼のワイドショーでは、ディレクターが『出るとなれば彼らの音楽をBGMで流さなきゃいけないけど、日中からヘビメタやったら苦情がきちゃうんじゃないかなあ』なんて言っていたんですよ。いまだにそんな偏見しかないなんて、悲しかった」(前出音楽関係者)
アイアン・メイデンはボーカルのブルース・ディッキンソンが操縦士の資格を持っており、自身が操縦する専用機「エド・フォース・ワン」で移動することで知られている。今回もバンドロゴなどが描かれたジャンボ機で羽田空港に降り立ち、着陸映像などがテレビ映えすることから、CS局の音楽チャンネルMTVがドキュメンタリーとして取材していた。
「でも、地上波の番組にメンバーが出ることを実現させたかった」と関係者。
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