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日刊サイゾー トップ > その他  > 山田孝之のネット激怒ややこしい

山田孝之がネットの声に激怒した“ややこしすぎるエピソード”告白! 自分の演技酷評に同意したネット民に…

 なんだよくあるエピソードじゃないかと思われる方も多いだろうが、これからご紹介するのは、少し特殊なケースである。

 山田を激怒させた出来事は、2013年公開の『凶悪』が封切られたときに起きた。『凶悪』は、獄中の死刑囚が闇に葬り去られようとしていた殺人について自ら「新潮45」(新潮社)編集部に明かし、そのスクープによって警察が動くことになった実際の事件「上申書殺人事件」をもとにつくられた実録映画。日本アカデミー賞では優秀作品賞にノミネートされ、キネマ旬報社の発表した年間ベスト10では日本映画部門の3位に選ばれた、彼のフィルモグラフィーのなかでも評価の高い作品である。

 そのように高く評価されている『凶悪』だが、山田は関係者向けの試写を観たあと、〈こんなもので人から金を取りたくない、現段階でこんなレベルなら芝居を辞めてしまおうか、死んでしまいたいくらい恥ずかしい〉というぐらい自分の演技に納得がいかず、プロモーションの取材でもそういった趣旨の発言をしていたのだという。

 そんな自信喪失した状態だったので、映画が公開されたあと、彼は観客の意見をインターネットで調べてしまうのだが、そこで見た書き込みに対し、彼の怒りは爆発する。

〈映画の公開後、自分の芝居が気になって仕方がなかった僕は、インターネットを使い視聴者の意見を調べだしたのだ(今思うとこれをやっている時点で正常な精神状態とは言い難い)。
 そしてそこで何度か目にした意見が、「本人が言う様に今回の山田の芝居は良くなかった」と言った意見である。
 ちょっと待てと思った。どこの誰だか知らないが、お前に言われる程のクオリティではないはずだと〉

 自分で酷評したんじゃないか!といった感じもしなくもないが、山田の怒りも分からなくはない。彼が気にしていた納得のいかない部分は、素人が気づくようなレベルのものではなかったからだ。

『凶悪』という映画は、事件を取材する記者の藤井修一(山田孝之)がその犯行の残忍さを知るにつれ、だんだんと狂気すら感じさせるほど仕事に没頭していき家庭も顧みなくなっていく、その心の変化が大きな見所となる映画だ。実際、ウェブサイト「映画.com」のインタビューでは、本人が「藤井の感情に合わせて、11段階くらいの変化をつけて演じた」とも語っているほど、繊細で緻密な演技をしていた。

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