絶好調のNHK朝ドラ『とと姉ちゃん』に意外な不評「残念な場面が……」
#NHK #テレビ辛口研究所 #朝ドラ #高畑充希 #とと姉ちゃん
「初回視聴率は今世紀2番目」「第1週平均視聴率で『あさが来た』超え」「自己最高更新&平均視聴率2週連続で20%の大台突破」などなど、連日、華々しい数字が取り上げられ、「好調」とうたわれているNHK朝ドラ『とと姉ちゃん』。
だが、朝ドラファンの間では、こうした報道を疑問視する声も出ている。
「近年の朝ドラのあおりは、ちょっと度が過ぎる印象がありますね。『ゲゲゲの女房』で放送時間を変え、『あまちゃん』以降には男性視聴者からも注目されるようになったこと、ドラマが軒並み数字を取れない時代に20%を獲得するのが、もはや朝ドラくらいだということに異論はありませんし、『あさが来た』が好評だったことはわかります。でも、その『あさが来た』も“今世紀最高”とやたらとうたうのは、違和感がありますね。そもそも2003年の『こころ』までは20%を下回る作品はひとつもありませんでしたし、『おしん』に至っては平均視聴率52.6%ですからね。時代が違うとはいえ、いま朝ドラが史上最高の盛り上がりにあるような言い方は、ちょっと違うんじゃないかと思います」(朝ドラウォッチャーの週刊誌記者)
また、テレビ誌記者も言う。
「朝ドラの1週目の視聴率は、前作の視聴者を引き継いでいるだけに、アテにならないですし、真価が問われてくるのは後半以降、どこまで視聴者を離さないかですよね」
報道の盛り上げ方だけでなく、ドラマの内容そのものに対して違和感を唱える声もある。
「暮しの手帖」愛読者でもある、朝ドラファンは言う。
「モチーフ本のほうでは、病床のお父さんのために鎭子さん(ヒロインのモデル)が何かしてあげたい、喜んでもらいたいと一生懸命に考えて作ったのが、枕元に置く紙くず入れでした。しかも、親戚にもらったどら焼きの箱に、バラの花の模様のイモ判を押したもので、肺結核のお父さんの病状を考えて作った実用的なものだったんです。これこそが『暮しの手帖』の仕事ぶりに通じるところだと思うのに、ドラマでは一生懸命作ったのが、会社の人など大人も総動員で作った『花さかじいさん』的な桜の木でした。子どもの発想と力で、お父さんの役に立つささやかなものを作るからこそ、泣かせるのに、なぜあんなお涙頂戴の大仰な演出になってしまったのか……残念な場面でした」
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