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高額クラブ出現で激化するスポーツクラブ生き残り戦線「老人が歩けなくなる……」

 実は似たような問題は全国で起こっている。千葉県でフィットネスクラブを経営する男性によると「ライザップのような高額クラブも話題になって健康ブームとなっていても、純利益は減少しているのがこの業界」というのだ。

「一部の高額クラブが出てきたのには理由があって、近年のクラブは大手各社が一様に値下げする傾向があったんです。入会金無料や数カ月割引といった広告で人集めをしてきましたが、それは巨大な設備投資と維持費、人件費は客が何人でもかかるという固定費の問題があったからです。でも、値下げ競争をすると質が落ちてしまい、まるで牛丼とかハンバーガー業界のような悪循環に陥りました。それで逆に高額クラブが出現しているという次第です。一般のクラブにとっては、高額クラブより質が悪いようなイメージもついてしまい、値下げでは客集めもできなくなってしまった。先行きが暗いので、閉鎖する店舗も少なくありません」

 あるクラブ関係者は「医師や看護師が常駐するデイケア風クラブとか、ゲートボールコート併設などの高齢化社会に向けたクラブが必要になってくるかも」と言っているが、それ以前に運営会社の経営が明るくなければ実現は難しいだろう。行き場のなくなった高齢者が増えれば、介護保険財政も苦しくなると思われるのだが。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

最終更新:2016/04/21 17:00
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