『ラヴソング』早くも視聴率1ケタ台に転落! 福山雅治ブランドを粉々に打ち砕いた「アミューズ」の愚行
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大手芸能事務所アミューズが、1人のド新人を売り出したいがために、エースタレントのブランドを粉々に打ち砕く愚行を犯してしまった。
福山雅治にとって結婚後初、2013年4月期『ガリレオ』第2シリーズ(フジテレビ系)以来、3年ぶりの連ドラ主演となった月9『ラヴソング』(同)が大苦戦を強いられている。
同ドラマは4月11日にスタートしたが、初回(30分拡大)視聴率は10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と悲惨な数字に終わってしまった。さらに、第2話はまさかの9.1%で、早くも1ケタ台に転落。
この調子でいけば、全話平均9.7%でフジ月9史上ワースト視聴率を記録した、1月期の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(有村架純&高良健吾主演)を下回る可能性も出てきた。
福山がフジ月9枠で主演した『ガリレオ』第1シリーズ(07年10月期)は全話平均21.9%、第2シリーズは19.9%の高視聴率をマークした。初回で見ると、第1シリーズが24.7%、第2シリーズが22.6%を取っていただけに、フジとしては「あわよくば大台超え、悪くても15%以上」を期待していたようだが、想定外の大爆死となってしまった。
その大きな要因のひとつが、ヒロインの選択ミスであることは言うまでもない。『ガリレオ』第1シリーズは柴咲コウ、第2シリーズでは吉高由里子がヒロインを務めた。そのため『ラヴソング』でも同等のヒロインが期待されていたが、名ばかりのオーディションが行われた結果、選ばれたのは無名シンガーソングライターの藤原さくら。藤原は福山と同じ事務所で、“バーター”感が見え見えだ。
それを断れなかったフジにも問題はあるが、舞台裏を察知した視聴者からは「ヒロインが無名すぎて、感情移入できない!」「福山の相手なのだから、せめてヒロインにはもっとかわいい女優を起用して!」といった不満が噴出。ましてや、藤原の役柄名が芸名と同じ「さくら」とあって、「これは、福山ファンや視聴者のためのドラマではなく、藤原を売り出すためのプロモーションドラマ」とも揶揄され、悪評粉々ンだ。
ドラマの設定では、福山演じる神代広平が44歳、藤原演じる佐野さくらが21歳で、23歳差のラブストーリー。実年齢では27歳もの差があり、「キモイ」「福山、ロリコン」といった声も多い。
いくら福山の主演ドラマとはいえ、これだけオンエア前から悪い評判が広まれば、数字が取れるはずもない。初回の裏では、日本テレビ系『月曜から夜ふかし 春爛漫!日本の大大大問題 一斉調査2時間SP』が15.3%の高い視聴率を記録。テレビ朝日系『クイズプレゼンバラエティー Qさま!! 3時間スペシャル』第2部は11.8%で、これにも負けてしまったのだから、シャレにならない。
そもそも、アミューズは福山が結婚したことによる“女性人気”の凋落を把握できていなかったのか? それを考慮すれば、ヒロインには主役級の女優を起用すべきだった。ところが、同じ事務所のド新人を売り出す作戦に出て、完全に裏目に。このまま『ラヴソング』の低視聴率が続くようなら、福山ブランドの価値は暴落してしまう。それこそ、CDのセールスはおろか、CMや映画、ドラマの出演料の値崩れにもつながりかねない。
福山起用で高視聴率を見込んだフジにとっても目算外れとなったが、エースタレントのブランドを粉々に打ち砕いてしまったアミューズの無茶なプランは、あまりにも愚かすぎたといえそうだ。
(文=森田英雄)
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