校了直前に巨大地震発生! 週刊誌は「熊本地震」をどう報じた?
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
第3位はポストの巻頭、朝日新聞の押し紙問題である。公正取引委員会が、朝日新聞の販売店が、新聞の注文部数を減らしたいと申し入れたにもかかわらず、同社の営業社員は考え直せと突っぱねたので、たまりかねて公取委に申告したのだ。
そこで公取委は、放置すれば違反につながると朝日新聞側にイエローカードを出したというのである。
ここには、新聞業界最大のタブーとされる「押し紙の問題」がある。押し紙は販売店の損失になるが、これまでは折り込み広告や、押し紙1部につき月1,500円の補助を出していたから続いてきた。
ポストによれば、慰安婦問題などで14年に約740万部あった部数が10月には40万部減らし、現在は660万部まで落ちているという。しかも、そのうちの25~30%が押し紙だというのだから、実数は500万を切るのではないだろうか。
これは、1位を誇る読売新聞とて同じである。新聞の窮状がうかがえるが、もうひとつ見逃せないのが、公取委が押し紙問題に積極的になった背景である。
公取委は、総理大臣直属の行政委員会なのだ。したがって、自分の気に入らないことを書く朝日新聞に圧力をかけるには、安倍首相にとって好都合なのである。
「いまや新聞は安倍政権に完全に生殺与奪の権を握られたのである」(ポスト)
権力は強く、怖い。押し紙をたった今なくせと言われれば、新聞全体が立ち行かなくなる。新聞界最大のタブーが、自分の首を絞めることになっているのだ。
今週の文春一番の読み物は、藤原紀香と結婚を発表した片岡愛之助の「隠し子のDNA鑑定を要求していた」である。
私は忘れていたが、愛之助は5年前に、大阪・北新地のホステスとの間に男の子がいると報じられていたのだ。その大宮美絵さん(47・仮名)が、文春に対して愛之助の実のなさを告白している。
その前に、愛之助の経歴をさらっておこう。彼は一般家庭の出身で、松竹芸能で子役として活躍するうちに、故・十三代片岡仁左衛門の部屋子となり、片岡千代丸として歌舞伎デビューした。高校を卒業すると仁左衛門の息子の片岡秀太郎の養子となり、六代目片岡愛之助を襲名する。
美絵さんが愛之助と出会ったのは、18年ほど前。親しくなった愛之助は、難波の松竹座の近くにあった彼女のマンションに泊まるようになる。彼女は愛之助の実家の実父母も公認の仲で、実母は彼女が妊娠中にがんで亡くなっているが、彼女が看取ったと話している。
子どもが生まれると、愛之助は大阪府内にマンションを購入して、彼女もホステスを辞め、3人で暮らし始めたという。
「息子の名前は、彼の実のお父さんがつけはったんです」(美絵さん)
愛之助は釈明会見で、母子とは3~4ヶ月暮らしただけだと説明していたが、美絵さんによると、「彼が出て行ったのは息子が幼稚園の年中(4~5歳)のとき。もちろん父親が誰かということもわかっています」。彼女はマンションを貸してアルバイトをしながら夜間学校に通い、資格を取ったという。
息子にお金が必要なときはその都度、愛之助にメールをして振り込んでもらった。14年の年末になって、「お金のことでごちゃごちゃ言われるのも嫌やから」と弁護士を立ててきて、それからは定期的に養育費を支払うようになったという。
愛之助は紀香との交際が発覚したときも、当時付き合っていたタレント熊切あさ美のマンションから何も言わずにいなくなっている。この男、相手が嫌になると説明責任を果たさず、屁のように消えるのが得意技のようである。
そんな愛之助が、よりによって結婚会見の翌日、代理人の弁護士に「先方が(息子の)DNA鑑定をしてくれと言っている」と言わせたというのである。
「5年前、隠し子騒動として報じられたとき、自分の息子だと発表したにもかかわらず、今さら何で? と強いショックを受けました。(中略)息子をどうするつもりなんでしょうか」(美絵さん)
読んだ感じだが、このDNA鑑定うんぬんはほかに何か事情がありそうだ。愛之助は自身のブログで、「今の時期に突然のことで、しかも事実とかけ離れた記事の内容が出ており、僕自身 大変驚いております」と書き、「この件に関しましては、弁護士を立て以前より話をさせて頂いております」としている。
だが、どんな事情があったとしても、愛之助が“不実”を重ねてきた男ではあるようだ。紀香との結婚も共白髪までといくかどうか、前途は多難のようだ。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事