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週刊誌スクープ大賞

校了直前に巨大地震発生! 週刊誌は「熊本地震」をどう報じた?

 文春のトップは「籾井会長大暴走を支える『NHK美人記者』」という思わせぶりな特集。NHKの美人記者といえば、安倍首相に一番近いといわれる、東大法学部卒で解説委員の岩田明子氏のことであろう。

 もしや、岩田氏が籾井会長と“男女の仲”になっているという大スクープかと思って慌てて読んでみたが、そうではなかった。

 要は、安倍首相が子飼いの会長として送り込んだ籾井氏が、周囲の反籾井の人間を次々に追っ払い、モンスターへと変貌を遂げつつあり、再任をもくろんでいるというのだ。

 官邸も手を焼いていて、「再任だけはなんとしても避けなければならないが……」(政府高官)と困り果てているというのである。安倍首相の人を見る目がないことは、閣僚や自民党議員に次々不祥事が発覚することで証明済みだが、一番始末が悪いこの籾井氏を会長の座から引きずり降ろすのは、安倍首相、あなた自らやるべきだろう。

 第9位。新潮が追及している民進党・山尾志桜里政調会長の政治資金問題だが、山尾氏は例によって「秘書が秘書が」で、責任逃れをしようとしている。

 そこで新潮は「動かぬ証拠」として、山尾氏が選挙区の民家を賃借して「さくら館」と名付けて政治活動しているが、そこでの活動費が一切計上されていないのは「違法性が高い」と指摘したが、山尾氏は、常時使用している場所ではないので、総支部、後援会の事務所であるという認識に欠けていたと説明した。

 だが、彼女のブログには「さくら館オープンに向けて準備中」と告知を載せ、記念写真まで掲載しているではないか。確かにその写真には「民主党愛知県第7区総支部長山尾しおり 後援会事務所」と、大きな看板と山尾氏が映っている。またそのブログで、何度も「さくら館」での政治活動状況について報告しているという。山尾氏は、早く出処進退を明らかにしたほうがいいと思うのだが。

 現代のスクープでもなんでもない記事だが、素朴な疑問に答えているページが好きだ。

 マックはともかく、ユニクロの最近の落ち込みは尋常ではない。16年2月の中間期連結決算で、純利益が前年同月比で55%も減り、8月の通期決算でも2期ぶりの最終減益になる見通しだというのである。

 ユニクロの東京近郊にある中型店舗の店長(20代)が言うには、新製品が売れないそうだ。たとえ売れなくても新商品が追加されるため、在庫が積み上がるから、売り上げを保つために従来品を値下げせざるを得なくなる。そうすると安くした商品しか売れず、新商品はますます売れない悪循環に陥っているという。

 現代は、ユニクロの不振には値上げよりも深刻な要因があるというのだ。「それは、ユニクロというブランド自体が消費者から『飽きられた』という事実だ」(現代)。中内功がつくり、初めて小売業界の雄になったダイエーと同じように、イノベーションが止まると消費者は離れていく。そう、消費者という大衆は「わがまま」なのである。

 ユニクロも、株主の期待に応えて会社を大きくしたい、もっと稼ぎたいと思っているうちに、消費者にもっとよい物を提供するという原点を忘れてきてしまっているのではないかと問う。

 マックもユニクロも、現状は極めて深刻である。アメリカの文化だったマックが出てきたときは、アメリカを感じたくてマックに並んだ。ユニクロのフリースは、どこの家でも2~3枚はあるだろう。スターバックスコーヒーも、当初の頃のありがたさは薄れてきている。

 この「ありがたさ」を取り戻すのは至難である。柳井正氏の真価が問われている。

 オバマ米大統領が、5月の主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)の際に、広島を訪問することを本格的に検討しているという。

 実現すれば、結構なことだと思う。G7広島サミットに来ていた米国のケリー国務長官らが、広島平和記念資料館(広島市)を訪れた。特にケリー氏の訪問は、オバマ大統領の広島訪問が国内でどう受け取られるかの下見だといわれている。

 いくつかのアメリカメディアは反発しているようだが、おおむね平静のようだ。ポストは、アメリカで、オバマ大統領が広島で「謝罪」の言葉を述べれば、アメリカは安倍首相もアメリカの真珠湾で「謝罪」せよという声が出るのではないかと危惧し、そういう言い方をするアメリカは傲慢だと難じている。

 だが、ポストが心配しているようなことは起こらないだろう。オバマ大統領は広島を訪れて手を合わすだろうが、アメリカが原爆を落としたことへの謝罪をするとは思えない。「二度とこのような悲惨なことがあってはいけない」とは言うだろうが。

 危惧するのは、日本の右派論陣が「オバマ大統領は謝罪せよ」と言ったり、デモを起こすことだろう。

 アメリカが原爆を落としたことを謝罪するなら、そうしたことを引き起こした天皇の戦争責任を再び議論しなければならないはずだ。静かに手を合わせて祈る。そうして、二度とこういう悲劇を起こした戦争を引き起こさないよう誓う。それが時代を一歩進めていくのだ。そのためにも、ぜひオバマ大統領には広島へ行ってもらいたいと思う。

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