“実質解散状態”ウッチャンナンチャン「コンビ両方、文化人路線」の功罪とは
#お笑い #ウッチャンナンチャン #内村光良 #南原清隆
ウッチャンナンチャンの内村光良が、4月から読売新聞夕刊で、連載小説『金メダルの男』に挑んでいる。内村が2011年に手がけた一人舞台『東京オリンピック生まれの男』を基にしたもので、10月には自身の脚本、監督、主演で映画化もされる予定だ。
お笑い芸人の小説執筆といえば、ピース又吉の『火花』(文藝春秋)による芥川賞受賞が記憶に新しい。芸人初の快挙となった芥川賞受賞後の又吉は、この春から『NEWS ZERO』(日本テレビ系)のキャスターを務めるなど、文化人化が進んでいる。内村も同じ道を歩むのだろうか?
「内村さんは、もともと映画監督志望で上京しています。学生時代はいくつかの自主制作映画を手がけ、90年代には『ウンナン世界制服宣言』(日本テレビ系)においても、ドラマ(映画)を手がけています。さらに同時期には、自伝的小説『アキオが走る』(角川書店)も執筆しています。ウンナンのネタ作り担当でもありますし、文章との相性はいいといえるでしょう」(放送作家)
すでに内村は映画監督として『ピーナッツ』『ボクたちの交換日記』の2作において監督・脚本を務めており、文化人化は必然だったといえる。そこで気になるのは、相方である南原清隆の動向だろう。
「実は、ウンナンは双方で文化人化が進んでいる珍しいコンビです。南原さんは、能、狂言、落語など古典芸能に強い興味を示していますし、プロレスファンに始まり、『GET SPORTS』(テレビ朝日系)に至るスポーツジャーナリズムへの関心は有名です。さらに過去には、歴史への興味から『平成日本のよふけ』『突撃!お笑い風林火山』(フジテレビ系)などを手がけますが、いずれも短命に終わっていますね」(同)
こうして見ると、同じ文化人化といっても内村と南原の興味関心の対象はバラバラだ。ソロ活動を強化し、実質解散状態に至るのは必然だったのかもしれない。
(文=平田宏利)
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