韓国ドケチ雇用主が元従業員に悪質嫌がらせ「未払い金を要求したら、全額硬貨に……」
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韓国の通貨価値は日本の約10分の1で、10ウォン硬貨の価値はだいたい1円程度。物価が日本とそう変わらない韓国では、日常的に使うのは紙幣が中心となり、10ウォン硬貨1枚では何ひとつ買い物できない。そんな10ウォン硬貨をめぐるトラブルが韓国で勃発した。なんと、アルバイトの給料の大部分を10ウォン硬貨で支払う、トンデモ雇用主が登場したのだ。
その憂き目に遭ったのは、京畿道(キョンギド)にある中華料理店で配達スタッフとして働いていたキム氏(46)だ。彼は去る2月27日からこの料理店で、平日1日11万ウォン(約1万1,000円)、週末・休日1日12万ウォン(約1万2,000円)の契約で働き始めた。しかし、キム氏が勤務を開始する数日前に厨房のスタッフが辞めると、状況は急変。オーナーは人手不足を理由に、配達スタッフであるキム氏を厨房でも使い始めたのだ。
そのためキム氏は「これでは話が違う」と、6日目に店を辞めてしまった。すると、オーナーは、キム氏が勤務した6日分の給料の支払いを渋り始める。
キム氏の6日分の給料は、69万ウォン(約6万9,000円)。生活費と家賃39万8,560ウォン(約4万円)は事前に支給されていたが、オーナーは残りの29万1,440ウォン(約3万円)の支払いをのらりくらりと避け続けた。
腹に据えかねたキム氏は、雇用労働部に訴えかけ、勤労監査官による調査が店に入った。その結果、オーナーには17万4,740ウォン(約1万7,000円)の支払い命令が下された。満額を得ることはできなかったが、キム氏の勝利である。
しかし、問題はここからだ。
後日オーナーは、4枚の1,000ウォン札(約100円)と740ウォン(約74円)を直接キム氏に手渡すと、大きな2つの袋を押し付けた。キム氏が恐る恐る袋を開けてみると、中には大量の10ウォン硬貨を中心に、50ウォン硬貨や100ウォン硬貨が入っていた。重量にして、22.9キロ。
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