それゆけ!勝手にしらべ隊
遊廓や売春関連の書籍ばっかり復刊する「カストリ出版」ってなんだ?
2016/04/06 18:00
#スズキナオ #勝手にしらべ隊
『全国花街めぐり』の原著。市場では数万円の価格がつく
各地の花街の人気芸者などの写真も多数
――カストリ出版の書籍は、パッと見ると高額なものも多いですが(例えば『全国女性街ガイド』は1冊5,400円)、そういった地道な作業の末に復刊されていることを思うと、決して高くはないかもしれませんね。
「5万円の本では、中身がどれほど良くても情報が行き渡りません。古本で買うよりはずっと安く、そしていつでも買えるようにすれば、遊廓・赤線について興味を持った方が調査していく上で有用な情報の提供になると思っています。また、原著をそのまま復刻するのではなく、関連する稀少な資料を付録として収録したりと、『原著以上の価値がある本』を目指しています」
――カストリ出版の本の中で、特に初心者向けにおすすめなものはありますか?
「『全国遊廓案内』ですね。北から南まで、果ては外地まで、全国各地の遊廓が記載されていて、おそらく皆さんの地元の欄にも遊廓を見つけることができるんじゃないでしょうか? 著者が不明という謎に包まれた本ですが、新しい発見のある、興味の尽きない本です」
――どんな人がカストリ出版の本を買うのですか?
「驚いたのですが、半分ぐらいが女性のようです。内容的には、女性にとってはこれまでタブー的なところが強かったものだと思いますが、時代が下ったこともあって、素直に自分の興味を表明できる環境になっているのかもしれません」
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
04:20更新
イチオシ記事
現役ヤクザも視聴する78歳の元山口組顧問弁護士・山之内幸夫が「アウトロー系YouTuber」に大転身した驚愕の理由