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日刊サイゾー トップ > エンタメ > スポーツ  > ミラン上層部の“無能ぶり”

放出組が大爆発! セリエA・ミラン上層部の“無能ぶり”が明らかに……

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 かつては「グランデミラン」と呼ばれ、世界最強クラブの名を欲しいままにしていた、あのACミランが苦しんでいる。

 チャンピオンズリーグでは、10年前の優勝以降ベスト4にすら残れておらず、所属しているイタリア・セリエAそのものも、UEFAリーグランキングで4位まで落ち込んでいる。残念ながらミランは今、世界的なビッグクラブとはいえない状況下に陥っている。その直接的な原因といわれているのが、長年代わり映えのしない上層部。特に、元イタリア首相のシルヴィオ・ベルルスコーニだ。ベルルスコーニは、むやみやたらに現場に介入し、特定の選手をえこひいきしては、チームのバランスをたびたび崩してきた。そんなミラン上層部の無能ぶりが、今週末、世界各地で証明されるかたちとなってしまった。


「今節、欧州の主要リーグでハットトリックを達成した選手は、パリ・サンジェルマンFCのズラタン・イブラヒモビッチと、ジェノアCFCのスソの2人だけだったのですが、その2人が、ともに元ACミランの選手だったんです。それだけではなく、ブラジルに帰ってしまったロビーニョも、アトレチコ・ミネイロでハットトリックを達成しています。他にも、ボルシア・ドルトムントのピエール=エメリク・オーバメヤンや、チェルシーFCのパトなど、元ミランの13選手がゴールを決める活躍を見せています。今週は元ACミランウィークと言えるでしょうね。肝心のミランは、本田圭佑とユライ・クツカを怪我で欠き、残留争いをしている格下のアタランタBCに逆転負けを喫しました。これには、ファンからも『何やってんだホント』『この現実をしっかりと見た方がいい』と、悲しみの声が聞こえてきますよ」(スポーツライター)

 イブラヒモビッチなど、ミランでも目立っていた選手がよそでも活躍するのは仕方がない。問題なのは、そのほとんどがミランでいまいち活躍できなかった選手たちだということだ。ベルルスコーニは、選手の能力にあった起用の仕方をせずに、とにかく派手な選手を、大好きな4-3-1-2のフォーメーションに無理矢理組み込ませ、結果が出なければ監督を解任する。この繰り返しを何年も続けてきた。

 世界中のサッカーファンが、強かった頃のACミランを望んでいる。いい加減にミランは、唯一の長所であった潤沢な資金が底をつきかけるベルルスコーニを見限り、次のステップに進まなければならない。
(文=沢野奈津夫)

最終更新:2016/04/05 19:30
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