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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 山寺宏一が小学生に伝えてきたこと
週刊!タレント解体新書 第42回

山寺宏一は小学生に何を伝えてきたのか? テレビ東京『おはスタ』(4月1日放送)を徹底検証!

 たくさんのキラキラした笑顔、「やまちゃん、おーはー!」ってやってくれるみんなの声で本当に励まされました。あの、みんなの笑顔とか、一生懸命頑張ってる姿ってすごいパワーがあるんです。やまちゃんは、そこからたくさんの元気をもらいました。だから、楽しいことは世の中でいっぱいあるからね。何か夢中になれることを見つけてください。そんなことをお手伝いするのが、『おはスタ』であり、やまちゃんの仕事だったと思ってます。みんなを笑顔にするお手伝い、少しはできたのかな? できてればよかったと思います。

 ひとつだけ、やまちゃんから。思いやりのある人になってください。(武田)双雲先生、「思いやりってなんだ?」って『おはスタ』でポスター書いてくれたけど。自分がされて嫌なこととか、言われていやなこととか、そういうことやってても絶対楽しくないもんね。だから、人の気持ちが分かる、思いやりのある人になってください。それだけ最後にやまちゃんからお願いです。そしてテレビを見てるみんな、やまちゃんね、『おはスタ』卒業するけど、これからいろんなことにまだまだチャレンジします。頑張っていきます。いつかみんなに会えると思う。いろんなところに行くから、そのときは、「やまちゃん。『おはスタ』見てたよ! おーはー!」って絶対やってください。

 みんなが大人になってからもだよ? みんながおじさん、おばさんになってからでも、やまちゃんに会ったら「見てたよ! 4月1日、見たもん!」って言ってください。そのとき一緒に「おーはー!」やりましょう。そのためにやまちゃん、長生きするよ。まだまだ頑張るから。そして、はなちゃんとおのちゃんが引っ張ってくれる新しい『おはスタ』をみんな応援してください。本当に今まで、ありがとうございました!

***
 
 あの日の野球少年も、今はすっかりいい大人だろう。どこで何をしているのか、それを知るすべはない。だが、彼が18年半前にやまちゃんに送った言葉は、今でもやまちゃんの胸の中で色褪せぬものとしてあり、その言葉を胸にやまちゃんは小学生たちを見送り続けた。それだけは間違いない。やまちゃんの言う通り、楽しいことは、世の中にいっぱいあるのだ。

【検証結果】
『おはスタ』の番組の中では紹介されなくても、多くの人々やメッセージが番組に寄せられたのだろう。たとえばかつて、おはガールとして番組に出演していた生田衣梨奈(モーニング娘。’16)は、やまちゃんの最後の出演に駆け付けていたことをブログで明かした。感謝の気持ちは、こうして連鎖する。それはきっと『おはスタ』のイズムとして、今後も引き継がれていくのだろう。
(文=相沢直)

●あいざわ・すなお
1980年生まれ。構成作家、ライター。活動歴は構成作家として『テレバイダー』(TOKYO MX)、『モンキーパーマ』(tvkほか)、「水道橋博士のメルマ旬報『みっつ数えろ』連載」など。プロデューサーとして『ホワイトボードTV』『バカリズム THE MOVIE』(TOKYO MX)など。
Twitterアカウントは @aizawaaa

最終更新:2016/04/06 11:38
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