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週刊誌スクープ大賞

“障害者の希望”から一転……乙武洋匡氏の順風満帆な人生の歯車を狂わせた「参院選出馬」

 さて、文春はショーンKことショーン・マクアードル川上氏の、150分に及ぶ「告白」を掲載している。経歴については目新しい情報はないが、どうもスッキリしないのが川上氏の出生のところである。

 彼の公式サイト(現在は削除)では、彼の父親は「アイリッシュ・アメリカン=ジャパニーズ」となっているが、文春が熊本市内に住む彼の父親に会った印象では、完璧な日本語を使う日本人だったという。

 川上氏は父も母も戸籍上は日本人だが、長じて母親から「父親は別の方です。その人の名前が“マクアードル”さんという方だ」と聞かされたというのだ。

 だが、それもはっきり母親に確認した話ではなく、別の父親を探したこともないという。

 その母親のことも、以前出たテレビで「台湾にルーツがある」と話していたそうだが、これも不確かなようだ。

 整形疑惑について質問すると、それまで平静に答えていた彼が、「みるみる伏し目がちになり、川上氏の目の前に置いたICレコーダーには荒い鼻息が録音されていた」だけだったそうだ。結局、これには答えなかった。

 経済的なことや高卒というコンプレックスのなかから懸命に這い上がろうと、経歴をでっち上げたのであろう。その努力はわかるが、あまりにもウソで塗り固めすぎた。最後に、「(キャスターとして)適正なフィルターを持っているかと言われたら、ないと思いますよ。不適格です。今から準公人であるという人間がずさんなホームページを放置しておく事に関して、どうなのかと言われればダメだと思います」。

 そういって「彼は表舞台から去ったのである」(文春)。文春の発売後、すべての仕事を降りた川上氏は、長年出演していたFMのラジオ番組へ「お詫びのテープ」を送った。涙ながらにリスナーやスタッフたちへ詫びている肉声が多くのワイドショーで流されたが、哀れを催すものであった。

 文春は、昨年9月に亡くなった原節子の「生涯一度の恋」の相手が特定できたと報じている。

 3月28日に発売された『原節子の真実』(新潮社)の著者、ノンフィクション作家の石井妙子氏が、その相手は小津安二郎監督ではなく、脚本家の清島長利だったというのだ。

 清島は原より7歳上で、東大美学を出て東宝の前身であるPCLに助監督として入社した。彼と原との間は、昔から映画関係者の間で語られてきたという。

 だが、清島はその話をいつも完全否定したまま、昭和50年に亡くなっている。だが、あるとき石井の元に、清島と一緒に働いていたことがある女性から手紙が届いた。

 清島は、原という大スターと恋仲になったために会社の逆鱗に触れ、松竹に移籍させられてしまったというのだ。

 ある機会に、彼女は清島に「原さんの恋人だったって本当?」と聞いたことがあるという。笑って答えなかったが、原と別れた後、富士山に登ってくると言い残して家にしばらく帰らないことがあって、姉が心配して警察に捜索願を出し、新聞記事になったことがある。手帳に挟んでいたその新聞記事を、彼女に見せたという。

 清島は結婚したが、その息子も父に原との関係を聞いたとき、「若かった頃のことだからね」と答えたと証言している。

 大女優と脚本家の恋。仲を裂いた映画会社。大昔の映画華やかなりし頃の悲恋だったのだろうか。

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