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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 格安SIMへの移行は下調べを!
ITライター柳谷智宣の「賢いネットの歩き方」第98回

iPhone 6s「SIMロック解除」で月額料金大幅ダウンも、格安SIMへの移行は下調べを!

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 3キャリアともiPhone 6sのSIMロック解除に対応し、格安SIMを使えるようになった

 総務省の動きにより、ドコモ、ソフトバンク、auの3キャリアともSIMロックの解除ができるようになった。従来も解除できる機種はあったものの、一部のAndroid端末のみだったのだ。それが、2015年5月以降に発売された端末であれば、原則全機種がサポートされる予定。もちろん、制限はあり、各社とも購入から180日を経過すると解除できるようになる。ただしドコモは、端末の購入日から6カ月が経過していれば、新機種を購入する際に即日SIMロック解除できるとしている。これは太っ腹だ。


 SIMロックを解除すると、MVNO、つまり格安SIMを利用できるようになるのだ。格安SIMは利用条件により、月額0円からラインナップされており、月額料金を大幅に安く抑えられるのがウリ。筆者も多数のMVNOを契約しているので、メイン端末であるiPhone 6s(ソフトバンク)のSIMロックを解除してみた。

 まずは、iPhoneの製造番号をコピーする。これは「設定」→「情報」の「IMEI」で確認できる。その後、My SoftBankから「契約確認」をタップ。下のほうに「お手続き一覧」がある。その中の「SIMロック解除対象機種の手続き」からスタートする。

 注意書きを読んだ上、スクロールしていくと、製造番号の入力を求められる。先ほどコピーした製造番号をペーストして入力し、「次へ」に進む。そのページに表示される「解除手続きする」ボタンをタップすると、「手続き受付完了」のメッセージが出てくる。続けて、端末のSIMを交換し、再起動。すると、新しいSIMなのでアクティベーションが始まる。この時点ではLTE通信はできないので、Wi-Fiを利用する。起動したら、そのSIMの接続に必要なプロファイルをインストールするなどの設定を行えば完了。ほとんど違和感なく移行できるはずだ。

 とはいえ、単に通信料金を激安にできる、というわけでもないので注意が必要だ。キャリアはロックを解除しているだけで、格安SIMが必ず使えると言っているわけではない。周波数などの対応が異なるので、格安SIMを選ぶ際にチェックする必要がある。また、通話量が高くなる上、同じキャリア同士の無料通話機能もなくなるので、よく電話する人は考えよう。LINEやFacebookの無料通話機能を利用するとしても、その際は通信量を消費してしまう。格安SIMは通信量が少なめなので、これも難しい。それまで使っていたキャリアメールがなくなるし、おサイフケータイやワンセグも使えなくなる可能性が高い。契約するSIMによっては、通信速度が遅くなったり、テザリングが無効になっていることもある。年齢認証もできないので、LINEのID検索も使えない。

 まだデジタルに詳しくない人に勧められるわけではないが、メリットデメリットを把握して格安SIMに移行できれば、月額料金を安くすることは可能。興味があるなら、まずは下調べを始めてみよう。
(文=柳谷智宣)

最終更新:2016/03/29 11:30
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