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日刊サイゾー トップ > 海外  > 中国で機内食を“リサイクル”販売

ごみ山を漁って一儲け!? 中国で廃棄された機内食を“リサイクル”販売!

kinai003捨てられた機内食は、ここから持ち去られるようだ(番組より)

 番組では、記者が20元(約340円)で6kgのザーサイ、パン一山、ウエットティッシュ一山を購入。袋の外には油汚れがあり、ゴミの臭いがしたという。事情を知る人物によれば「冬はまだしも、夏はひどい臭いがする」とか。記者が直接、分別作業員に確認したところ、封の開いた飲み残し飲料は複数の飲み残しを1つのペットボトルに詰め替えるというから、不衛生極まりない。

「90年代まで、中国ではミネラルウオーターを買ったら封がすでに開いていることも珍しくなかったし、アイスの棒は回収して再利用しているとよくいわれていましたから、その延長という感じでしょう。そもそも空港は、既得権益を享受する人が集中するところ。中国の空港ではセキュリティエリアに入る前にライターは没収されるんですが、回収されたライターは空港出口にたむろする喫煙者に販売しているんです。また、税関が没収した豪華なブランドものはオークションにかけられて販売されたり、没収された酒も空港近くに転売マーケットがある。これらは税関職員による組織的な商売で、彼らの大きな“副収入”になっています。ここ数年、中国各地の税関でiPhone 6がたくさん没収されていますが、それらの横流しも報じられていますよ」(中国在住歴22年の日本人自営業者)

 今回ニュースになった廃棄機内食の流通は、氷山の一角なのかもしれない。
(取材・文=ルーシー市野)

最終更新:2016/03/26 14:00
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