トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 衝撃の『女子高生ビジネスの内幕』

日本経済の停滞が“危険なJKビジネス”を横行させた!? 衝撃の一冊『女子高生ビジネスの内幕』

■JKビジネスで働く女の子、そして集まる客たち

──まず、JKビジネスで働いている女性の大半は本当にJKなんですか?

井川 13年のリフレ摘発やお散歩補導まではリアルなJKでしたね。でもそれ以降は規制が進んで、今は18歳未満は、JKリフレやお散歩などの仕事に就いてはいけないと定められています。それに、たとえ18歳以上であっても、高校に通っていたらダメ。だから、JKリフレやJKお散歩で働く女の子たちは、18歳以上の高校に通っていない女の子たちです。秋葉原には今もたくさんJKリフレ店がありますけど、そこで働く女の子たちはリアルJKではありません。言ってみれば、メイドみたいなJKコスプレですよ。

──じゃあ、もうJKはいない?

井川 いえ。今はその法を潜り抜けるように、都内ですと、JKカフェやJK占い、JKコミュ(=コミュニケーションの略)のような店が流行っていて、そこでは18歳未満のリアルなJKがたくさん働いています。これらの店はリフレのような肉体的接触がなくて、お話だけという体ですね。その形態の店だったら、まだ法には触れないので。ただ、池袋や新宿辺りにある悪質なJKコミュなどの場合、トークスペースをカーテンで仕切って外から見えないようにしており、その中で裏オプ(裏オプション)が蔓延しています。女の子に取材したら「手コキ1万、フェラ2万、本番3万で、一日20万稼ぐ。店の大半の子が手を染めている」って言ってましたね。

──そこで働いている女の子はどういう子たちなんですか?

井川 見た目は黒髪で清楚で、さらに言えばセミロングの前髪パッツンみたいな、今のアイドルと同じような感じが主流なんですけど、だいたい社会的にはドロップアウトしていますね。高校を中退していたり、高校に通っていても通信高校だったり。あとは、親がシングルだったり、家庭が崩壊している子が多い印象は受けました。今、日本は一人親家庭の貧困率が50%を越えていて、世界最悪の水準になっています。JKビジネスに女の子が絶えず集まってくるのは、そういう社会的背景が大いに関係していると思われます。

──貧困がJKビジネスへの引き金になっていると。

井川 ただ結局、ジャニーズのライブに月何十万も使ったり、バンドの追っかけなんかやっていたり、ホストクラブも18歳未満では行けないはずなんですけど、知り合いの保険証を借りて入店して、お気に入りのホストにつぎ込んでしまったりとか、散財している子が多かった。やっぱり、学校にもろくに行っていないから、将来の職業選択の幅も狭まっちゃうでしょ? それで教師になるとか商社に勤めるとかいうごく普通の将来の夢が見つけられず、せっかく稼いだ金を無意味に使うんですよ。ごくまれに目的意識の高い子もいて、専門学校に行きたいからとのことで、その学費とかを貯めている子もいましたけど。

──ちなみに、オタク女子率は高いんですか?

井川 多いですね。JKビジネスの大半は萌え系のサイトで募集をかけているから、萌えとか二次元の世界にハマっている子が、そういうところにたどり着いて、よく応募するようですね。客の男とはオタク話で盛り上がったりするみたいです。

──客層の傾向は?

井川 年齢は30代から40代ですね。夜になると賑わいが増すので、会社帰りのサラリーマンの利用が多いんですけど、歌舞伎町や六本木のキャバクラとかで遊んでいる客層よりは、おおむねお金を持っていないです。仕事はプログラマーとかSEとかのIT系が多い印象です。そこそこ稼いでいても寂しさを抱えていて、一般社会では満たされていない男性が多いと思いますね。

123
ページ上部へ戻る

配給映画