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有村架純が完全にかすんでる! 初週ヒット『僕だけがいない街』で異常な光を放った人物

 そして、悟の同級生で女児連続誘拐殺人事件の被害者の1人、雛月加代。この加代を救えるかどうかが悟の未来を変えるか否かを左右するというストーリー展開。加代は母親に虐待を受けており、暗くクラスでも浮いた存在だった。「一人っきり」の女児を狙うのが犯人の手口で、それに合致したのが加代というわけである。

 で、ここが「有村架純の演技が足りない」気がする要因である。この加代を演じたのが子役・鈴木梨央ちゃんだが、とにかく演技がハンパじゃない。現在放送中の朝ドラ『あさが来た』(NHK)でも「演技が上手すぎる」と話題になったが、ここでもその実力を発揮。虐待を受ける女児という難しい役どころにピタリとはまり、表情も変えず涙するところなんかこっちが泣いてしまいそうだ。少年時代の悟と加代が「クリスマスツリー」を眺める場面は必見。有村の演技は残念ながらこれ以下といった印象だった。

 ストーリーとしては「原作の早送り」「後半の展開が急ぎすぎ」「ツッコミどころが多い」など不評もあるが、原作を知らない人なら十分に楽しめるのではないか。シリアスで不気味な空気感もしっかり出ているし、筆者が見ている時は近くの女性客が何人かすすり泣いていた。悟が迎える“結末”と“真相”から目が離せない。

 見どころは藤原竜也と子役をふくめ十分。一見の価値ありである。
(文=しねまっ子DERAちゃん)

最終更新:2016/03/22 23:00
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