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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > ゲス不倫の次はセクハラ&二股議員
週刊誌スクープ大賞

「政治家というよりは、性事家」“安倍チルドレン”に今度はセクハラ&二股疑惑!

 今週も第1位は文春。それにしても、週刊誌とは怖いものである。一夜にして順風満帆だった人間の人生を、根こそぎひっくり返してしまうのだから。

 昔話になる。週刊現代編集長の終わり頃に、ある知り合いから「元木さんがやった記事で自殺した人間はどれほどいると思うか?」と聞かれた。

 突然だったので戸惑った。彼はジャーナリストではなかったが、そうした感覚を持った芸能人であった。「多くはないとは思うが、少しはいるかもしれない」と答えた記憶がある。

 新聞の社会面で、雑誌に書かれたことを苦に電車に飛び込んだという記事を見たことがある。その人の名前に記憶はなかったし、日々のルーチンワークに忙しく、私の雑誌で取り上げた人かどうかを確認もしなかった。

 だが、自殺まではいかなくとも、その人間が表舞台から姿を消してしまうきっかけになった記事を作ったことは何度かある。だが、書かれた本人がどういう思いでその記事を読み、どれだけつらい思いをしたかについて、思いを馳せたことは、その当時はなかった。

 しかし間近で、雑誌に書かれたことで職を辞し、朝から酒を飲んで肝臓を壊死させて死んでいったジャーナリストを見たことがあった。

 彼は某大新聞の政治部のナンバー2だった。彼は、幼なじみの某宗教団体の教祖の娘の離婚話の相談相手になっているうちに、男女の仲になってしまった。

 週刊誌にとっては、彼よりも彼女のほうにバリューがあった。離婚話を有利に進めようという夫が、2人が寝室で寝ている写真を撮り、それが週刊誌に載ってしまった。

 会社は優秀な彼を引き留めた。だが、妻とも離婚してフリーのジャーナリストになった。会社という歯止めがなくなったため、朝から酒を飲み、いつ会っても赤い顔をしていた。緩慢な自殺だったと思う。倒れて病院に担ぎ込まれたときは、手の施しようがなかった。

 一言も、週刊誌に書かれたことへの恨みは言わなかった。だが、彼の死を早めたのは1本の記事だったことは疑いようがない。あの記事が、あの写真さえ出なければ、祭壇の上にある彼の写真にそう語りかけたことを今でも覚えている。

 今週、文春が取り上げたショーン・マクアドール川上氏(47)は、2010年にフジテレビの朝の情報番組『とくダネ!』のコメンテーターとして登場していた。私は朝ご飯を食べながらこの番組を見るので、彼のことは知っているが、話の内容はともかくジェームズ・ボンドばりのいい男である。それに、どことなく漂わせている哀愁とでもいう表情も素敵で、さぞモテるだろうなと、嫉妬していた。

 ラジオで多くの経営者たちと対談している、経営コンサルタントという触れ込みだった。どんなテーマでも司会の小倉智昭から振られれば、淀みなくとうとうと自説を述べる姿は、テレビ向きだな人だなと思っていた。

 昨年4月からは、古舘伊知郎の『報道ステーション』(テレビ朝日系)で木曜日のコメンテーターにもなって、さらに存在感を増していった。低迷するフジテレビが“社運”を賭けた4月からの平日深夜の大型報道情報番組『ユアタイム~あなたの時間~』のメインキャスターとして彼を起用すると発表したため、一躍時の人になったのである。

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