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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 芸人・オードリー春日の本懐
テレビウォッチャー・てれびのスキマの「テレビ裏ガイド」第120回

もはやアスリート? 『炎の体育会TV』で見せる芸人・オードリー春日の本懐

 イムは、当時世界トップクラスのキックボクサー。だが、春日とは30キロ近い体重差があった。だから春日が試合開始早々、強烈な前蹴りを浴びせると、イムはおびえたような表情になってしまった。春日が真剣に戦えば戦うほど、か弱い女子をいたぶっているように映り、観客は引いていった。春日はあまりに規格外だったのだ。

 並外れた身体能力を持っている上、生真面目で手を抜けない性格。やると決めたら、徹底的にのめり込む。その結果、番組の想定を越えて行ってしまう。それが春日だ。フィン水泳で日本代表にまでなったこともそうだろう。

 とかくお笑い芸人がほかの分野のことをやっていると、批判される場合が多い。だが、芸人とは本来、職業の名前ではなく、その生きざまだ。漫才やコントなどのネタをやるだけが芸人ではない。その生きざまを見せることこそが、芸人の“本職”なのだ。

「お笑いも入れて、今いちばん楽しいことはなんですか?」

と尋ねられた春日は、少し考えて言った。

「フィンかな(笑)」
(文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>)

「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

最終更新:2019/11/29 17:42
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