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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 芸人・オードリー春日の本懐
テレビウォッチャー・てれびのスキマの「テレビ裏ガイド」第120回

もはやアスリート? 『炎の体育会TV』で見せる芸人・オードリー春日の本懐

 もともとは、優しい性格の春日。格闘技などやりたくなかった。だが、売れない芸人に選択肢はない。「お前、M-1でもR-1でもダメだったら、次はK-1しかないだろ!」とすごまれ、「K-1」のトライアウトに参加したのだ。

 しかし、会場に足を踏み入れた瞬間、自分が場違いな存在だと気付いたという。そこにいたのは、現役のプロ格闘家だったり、格闘技未経験者でもアスリートたちばかり。そんな中でも谷川貞治プロデューサーのおメガネにかない、準合格という形で合宿に参加することになったのだ。

 そのことを芸能ニュースで知ったという若林は、当時をこう振り返っている。

「あの頃『売名行為だ』ってすごい言われて、僕も嫌な思いがしたし、『事務所に言われたままやらなくていいよ』って言ったんですよ。でも。春日は『いや、やりたいんだ』って全然譲らないんです。お笑いをやってても春日が譲らないことってあんまりないから(笑)、これは何かあるんだろうなって思いましたよ」(イースト・プレス「ゴング格闘技」09年03月号)

 合同合宿から2カ月後、春日は同じトライアウト組の山本哲也と対戦。一度ダウンを奪われ、判定負けを喫する。この試合後、若林は春日に、もう「K-1」を辞めるように言う。しかし、春日は首を縦には振らなかった。

「『男』の部分だけでやっていたところはありますね。そういう場を用意されたら、出ていかないわけにはいかない」(春日)と。

 この経験が功を奏したのか否かはわからない。その後、春日は「M-1グランプリ」で「(自信が)なきゃ、ここに立ってないですよ!」と堂々と言い放てるメンタルを武器に、ブレークを果たしたのだ。

『体育会TV』への出演も、当初は格闘技要員だった。女子格闘家と芸人たちが戦うという企画の一環で、韓国人ファイターのイム・スジョンとシュートボクシングルールで対戦したのだ。だが、これには大きな問題があった。春日が強すぎたのだ。

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