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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 野球賭博、次に告発される選手は?
週刊誌スクープ大賞

公式戦も吹っ飛ぶ!? 野球賭博問題、渦中の“仲介人”をつかんだ文春が次に告発する選手とは――

 現代によれば、このようなエリートたちが福井地裁に集まるのは異例だという。元裁判官の現役弁護士がこう語る。

「本来、福井地裁は名古屋高裁管内でも比較的ヒマな裁判所で、アブラののった裁判官が来るところではない。しかも、この3人は東京や大阪など、他の高裁管内からの異動で、この人事には、各裁判所の人事権を握る最高裁の意向が反映されていると見るべきです」

 現代よると、裁判官3人の経歴には共通点があるそうだ。それは、全国の裁判所と裁判官の管理、運営、人事までを仕切る最高裁判所事務総局での勤務経験があることだ。

「最高裁事務総局といえば、ゆくゆくは最高裁判事や、全国の裁判官と裁判所職員を含めた人々のトップとなる最高裁長官を狙えるようなエリートが集まるところ。彼ら3名は、全国の裁判間の中でも選り抜きの、いわば『将来を約束された』人々だと言えるでしょう」(明治大学政治経済学部教授の西川伸一氏)

 この3人は、高浜原発再稼働を容認するために送り込まれてきたのだ。すぐに関電側の申し立ての審理にとりかかり、

「審理の結果、原発の安全性について具体的に検討することなく、『危険性が社会通念上無視しうる程度にまで管理されている』から高浜は安全だと言ってしまった」(河合弘之弁護士)

 原発再稼働の差し止め判決を出した樋口氏は、名古屋家庭裁判所に飛ばされてしまった。樋口さん同様、山本裁判長が飛ばされ、また中央から再稼働推進派の判事を送り込まれ、決定を再度ひっくり返される恐れは十分にある。司法の人間の多くは、権力のポチだということを忘れてはいけない。

 今週の第1位はやはり文春だが、これまでとは少し違った記事である。「保育園落ちた日本死ね!!!」というブログへの書き込みがTwitterなどのSNSで爆発的に拡散し、ついに安倍首相を動かした。

 文春でジャーナリストの猪熊弘子氏が、これを書いた母親にメールでインタビューしている。仮にA子さんとしておく。都内在住の30代前半の女性で、夫と子どもの3人暮らし。

 正社員の事務員として働いているが、現在は育休中だという。4月から復職しようと思い、互いの両親は遠方に住んでいるため保育園に預けようとしたが、すべて落ちてしまった。

「保育園に落ちると、自治体から入園について『不承諾』っていう通知が来るんです。あの通知は本当に落ち込みますよ。『不承諾よ、滅びろ』って思う。国が言うとおり、私は働きたいのに、保育園落ちて仕事を辞めなきゃいけないのは、本当に納得がいかないです」(A子さん)

 2015年4月現在の全国の待機児童数は前年に比べて1,796人増え2万3,167人になった。

「『一億総活躍』という目標を国が掲げるならば、きちんとそうなるように仕組みを整える義務があると思うんですよ」(同)

 このブログについて聞かれた安倍首相は「実際に起こっているのか確認しようがない。これ以上、議論しようがない」とそっけなく答えたが、A子さんの言うように、誰が書いているかではなく、何を言っているかを議論すべきだったはずである。

 保育園の問題には、働く保育士がいないという難問もある。理由は至ってシンプル。給料が安すぎるのだ。

「一般労働者の賃金が月平均で約30万円、保育士は約21万円と大きく下回っている。(中略)保育士には腰や肩、腕を痛めている人も少なくない。それも『職業病』と言われるほど、身体に負担が大きい仕事なのだ」(猪熊氏)

 自民党もこれはマズいと思ったのだろう、自民党内や公明党からも安倍首相の対応に批判の声が上がり始めた。このままいくと第一次安倍内閣の時の「消えた年金問題」の二の舞いになりかねない。

「安倍首相は10日、政府与党連絡会議で『地域によってはなかなか(保育所に)入れない実態がある。早急に対策に取り組みたい』と表明。自民、公明両党は作業チームを立ち上げる」(3月11日のasahi.com)

 言葉遣いはやや乱暴だが、一人の主婦の悲鳴のようなブログが安倍首相を慌てさせ、動かした。だがこの問題は選挙目当てのリップサービスで解決するほど生易しいものではない。安倍首相の本気度が試される。遅遅として進まなければ今度は「保育園落ちた安倍死ね」と書かれるだろう。

【巻末付録】

 ヌードグラビアをやめるのではないかと思っていたポストが、合併号ということもあるのだろうが、ヌード攻勢である。

 いつもの美しい渡辺さんを袋とじにしてきた。この美形女子、私の仲間にも好きなのがいる。それ以外にも「青田典子と中島史恵 悩殺ボディの2大クイーン」。「関根恵子 27歳のわき毛ヌード」は一見の価値あり。その上「有森也実」「膣トレ先生 西村理沙 お膣きゅっ!」、由美かおるらの「昭和ヌードの金字塔だ」など盛りだくさん。

 現代は「深田恭子 ランジェリーナイト」、大原麗子などの「美しき女優たち」。私もずいぶんとお付き合いしたカメラマン・長友健二さんが撮っていた島倉千代子や夏木マリなどの「スクープヌード」。亡くなってから、もう10年もたつんだね。

 プロゴルファーの「イ・ボミ」はどうということはないが、伝説の女優ヌード「大地喜和子」がいい。妖艶という言葉は彼女のためにあるということがよくわかる。今生きていたら72か。さらに妖しい色気を発散する婆さんになっていたに違いない。惜しい女優を失ったものである。

 おっと忘れていた、NHK朝ドラ『あさが来た』に出ている千代ちゃん「小芝風花」もあるよ。

 記事はタイトルだけ。現代が「SEXサイエンス・レポート『試験管カメラ』で撮影した女性器『奥の奥』」。

 ポストは「あの大女優たちの『伝説の濡れ場』アワード」と題して夏目雅子・大原麗子・松坂慶子・秋吉久美子・風吹ジュン・十朱幸代・かたせ梨乃・黒木瞳・川島なお美・浅野温子・名取裕子・沢尻エリカなどそうそうたる名前が並ぶが、名前だけである。

 今週は両誌ともにグラビアに力を入れているから、積極的な「引き分け」である。450円はちと高いが、ほぼ満足できる出来栄えである。
(文=元木昌彦)

最終更新:2016/03/15 11:57
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