トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 脇坂英理子を出演させたTV局の罪

詐欺逮捕の“セレブ女医”脇坂英理子を出演させ続けたテレビ局の罪「スタッフも架空の患者に?」

wakieri_.jpg脇坂英理子オフィシャルブログ「おしえて~Ricoにゃん先生」より

 セレブ女医とは大ウソ、詐欺で稼いだ金で豪遊していた。

 患者の受診回数を水増し、東京都をはじめとする複数の自治体から診療報酬を不正受給した詐欺容疑で、警視庁組織犯罪対策4課は3月9日、タレント女医の脇坂英理子容疑者を逮捕。これは昨年、暴力団住吉会系組長らが接骨院や歯科医院などと共謀して仕組んだ大掛かりな事件として、関係者が次々に逮捕されていたもので、捜査線上で吉本興業所属のピン芸人・しあつ野郎の関与も発覚。架空の患者役として、芸人仲間を紹介していたことがわかっていた。

「アルバイトだと聞かされて関わっていた程度では立件しにくく、犯罪性や背後関係の認識がどこまであったかというポイント。逮捕できる者とそうでない者に分かれる」

 捜査関係者がそう漏らしていたこの事件、脇坂容疑者は前者だと目され、逮捕が近いことは東京スポーツが「有名女医タレント逮捕へ」と、大見出しで早くから伝えていた。同紙の記事では実名を伏せ「美人女医としてメディアに取り上げられ、あけっぴろげなキャラクターで話題」という人物紹介から、ただちに脇坂容疑者のことだと指摘されていた。

 同容疑者は一昨年末、経営していたクリニックを突然休業、すでに治療費の総額を支払った患者から返金を求められる大騒動を起こしていた。実は診療報酬の不正受給がささやかれて警察の内偵捜査があったのがこのころで、事情を察知したテレビ関係者が「あの女医を使うのはヤバい」と周囲に警告もしていた。

 これは脇坂容疑者のクリニックの患者が、摘発された整骨院の患者とかなり重複しており、中には番組制作スタッフや芸人など業界人もいたことから「クロ」だとみられていたからだ。

 しかし、そんなことはおかまいなしに、脇坂容疑者を相変わらず「セレブ女医」ともてはやし、起用していた番組が多々あった。

 テレビ朝日では昨年4月、ヒロミのMCでスタートした女子会トーク番組『美女たちの日曜日』のほか、『Q様!!』や『美女も野獣』で起用。いずれも脇坂容疑者をまっとうなセレブとして扱っていた。フジテレビ『僕らが考える夜』では、MCを務めるHKT48の指原莉乃らを前に、男性経験が600人以上であるという話をさせ、テレビ東京の『ヨソで言わんとい亭』では美容業界の内幕を暴露させる内容だった。

 ラジオでも、放送作家の鈴木おさむがMCを務めるラジオ番組『よんぱち』(TOKYO FM)ほか、『Blue Ocean』(同)などに出演していたが、そんな放送局には捜査関係者が「よくこんな人物をもてはやしているな」と言うほど、脇坂容疑者は真っ黒。12年に開院した自身の「Ricoクリニック」は14年に休業トラブルを起こしたが、今回の容疑がまさにその12~14年のもので、経営期間中、丸ごと犯罪に関与していたとみられている。

12
ページ上部へ戻る

配給映画