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処女小説『最低。』インタビュー

“すごくダークネス”なAV女優・紗倉まなに聞いてみた「この小説、ホントに自分で書いたんですか?」

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■人生のピークを過ぎたら……AV女優と“変身願望”の話

──第3章の「美穂」では、セックスレスになった34歳の人妻が、ハプニングバーに出入りするようになり、やがて自らAV出演に応募します。「美穂」は「新婚旅行がピークだった」と言っていますが、紗倉さんの人生のピークは来ましたか? これからですか?

紗倉 これからであってほしいですね……。まだモテ期もないし。なんか私、ヤリマンになってみたいんです(笑)。てへへ。

──ヤリマンに。

紗倉 私にとって、結構それが大事で。すごく仕事は楽しいし、イヤなこともないし、その上で自分が何をもって人生のピークだと思うかって、たぶん性生活なんですよね。ヤリマンになることって、すごい大切だなって思って(笑)。気持ちいいことって全然してないなぁ。ちょっくら六本木とかで、ひっかけてみたいなって思ったりしてます(笑)。

──それは今日、これから行けばいいのでは……?

紗倉 でも怖いんです、人が……。人が怖いんですけど……したいんです。

──その怖いというのを克服しないと、ヤリマンにはなれないですね。

紗倉 ですね……(白目)。

──じゃあその、人生のピークというのは、いずれ来る「ヤリマン期」ということで?

紗倉 28歳までには、いきたいなって思っています!!

──「美穂」はピークを過ぎて人生の下り坂を自覚したころにハプバーやAVと出会って、そこにはけ口を見出していくわけですよね。で、紗倉さんは22歳の今、「ピークを過ぎた後の自分」を想像することってありますか? という質問をしたかったんですが、えーと、28歳でヤリマンになった紗倉さんは、30歳を過ぎるとヤリマンじゃなくなるんでしょうか?

紗倉 あー、難しい~! でも、30過ぎてもヤリマンでいたいなぁ!

──女性の性欲は35歳くらいでピークがくると聞いたことがあります。

紗倉 こないだゲッターズ飯田さんに占ってもらったら、「あなたは32歳で結婚します」って言われたんです。あと、「性欲のピークは82歳」って。

──股関節折れますね。

紗倉 「歯がなくなってもしたい時期が来ます」って。そう考えると28歳がピークって早いのかな。もう少しずらして……。

──いずれにしても、ヤリマンになるんですね。

紗倉 なりたいです。I want to be ヤリマンです。

──はい、わかりました。「美穂」は実際にAVの撮影に入って、年下の男優を誘惑しながら「いつもの自分と今の自分とどちらが、より橋口美穂なのだろう」という自問をしています。今の紗倉さんは、デビューした当時よりずっといろいろな仕事をしていますが、「より紗倉まならしい」仕事って、どんな現場ですか?

紗倉 いちばん「紗倉まな」という名前に添った仕事をしているなって思うのは……今所属しているメーカーさんが、もう5年目に入るんですけど、名前をつけてもらって、デビューしたときから育ててもらって、そこに行くと、やけに“紗倉まなぶりっこ”をするんですよ。なんかその……「紗倉まなでいます!」みたいな、アピールしちゃうんですよね。アイドルが舞台に上がってアイドルらしく振る舞うのと同じように。会社に対してっていう、すごく狭い範囲の話なんですけど。

──より、“紗倉まな感”を強める。

紗倉 そうです。

──この章は、いわゆる日常からの脱却、“並の女”からの脱却を描いていますが、紗倉さんが「紗倉まな」から脱却したくなることってありますか?

紗倉 ありますあります。今、すごく静かなところに住んでいるんですが、自分が普通に大学を卒業していたら、どういう生活をしてたんだろうって思うことがあるんです。下北沢とかにボロボロのアパートを借りて、家具を詰め込んで、めっちゃ窮屈な暮らしをしたりとか……そういう、同い年くらいの子がするような、普通の感じに憧れます。私が一緒にいる女性マネジャーが、すごく「心の断捨離」をしてくるんです。「その気持ちって、今はこうだけど、どんどん必要なくなってくるよ」とか。

──えー、怖い!

紗倉 すごくいいこともたくさん言ってくださるんですけど、「こういうのは、買っても結局使わなくなるよ」とか。人生で得たことを早い段階で教えてもらったというか、大人の情報がいろいろ入ってきて、結果、すごく簡易的な家だったり生活だったりしていて。

──大学生って、無駄なものや無駄な時間に価値がある時期ですよね。

紗倉 なんか、そういう無駄こそが貴重ですよね。それに価値があるなって思うんです。心の豊かさというか。本を書いてて思ったんですけど、そういう経験がないので、想像するしかできなくって。そういうのをしてみたいなって思いました。

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