トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 紗倉まな『最低。』インタビュー
処女小説『最低。』インタビュー

“すごくダークネス”なAV女優・紗倉まなに聞いてみた「この小説、ホントに自分で書いたんですか?」

_D5A0575

■親ってめんどくさい? AV女優と“親バレ”の話

──第1章の「彩乃」は、親バレの話です。紗倉さんご自身は、自ら憧れを抱いて、親御さんに理解も得てAV業界に入っていますが、そういうケースはやっぱり特殊だと思っているんでしょうか。

紗倉 やっぱり、みんなとそういう話をすると「変わってるね」とか「ちょっと特殊だよね」と言われますね。あと、私は結構まわりの人に恵まれて、すごく甘やかされて育ってきたので、そういう部分も含めると、やっぱり違うのかなと思います。

──「彩乃」は、親や家族とうまくいかずに上京して、なんとなくスカウトと出会って、なんとなくデビューしています。

紗倉 世間一般とか、私以外の女の子で考えてみると、夢として入ってきたわけではなく、流されるままとか、お金を理由にとかあると思うんです。あくまで、このAV女優っていう職業を選んだ私以外の女の子の話を書きたかったので、そういう理由で選んだ子だったらどう思うだろうな、どういう想いなのかなって考えながら書きました。

──「彩乃」が親バレするシーンは壮絶ですが、書いているときはどんな心境でしたか?

紗倉 私の家庭は、親子ゲンカだったり夫婦ゲンカとかするときに物が飛んできたり、家の中がハリケーンっぽくなるんですけど、親バレしたら普通はこうなるんだろうなっていうのを重ねたりしていました。私、楽しいんですよ。ケンカしたり、嵐のような状況になったりするのって。

──一方で「彩乃」は、親バレをきっかけに理解のない家族と訣別することで、一歩前に進むことができました。紗倉さんご自身は、親御さんに「理解されなかったほうが楽だった」と考えることはありますか?

紗倉 うーん……難しいですね。親とはいえ別の人格だから、心の中を100%完全に理解はできないと思うんですよね。「10年後、何するの?」とか「結婚するの?」「子どもつくるの?」っていう他愛のない会話も、たぶん理解ができないから「あの子、どうするんだろう」っていう不安があるんだと思うんです。そういうのをひしひしと感じたりすると……ひとりの人間として切り離して見てもらいたいし、結婚して子どもを産まなくたって、別に自由じゃないですか。でも、そうしたほうがいいのかもしれないし……。

──親ってめんどくさい、って思ったりします?

紗倉 めっちゃ思います。親はホントに……もちろん長生きしてもらいたいし、感謝は常にしています。ドン引きされるかもしれないんですけど、たまにもし親がいなくて自分ひとりだったら、もっと自由になんのしがらみもなく、心の底から楽しめただろうなって思うこともあります。自分勝手な話なんですけどね(笑)。

123456
ページ上部へ戻る

配給映画