所構わず「ジャー!」 タクシー運転手による信号待ち中の“立ちション”が中国で社会問題に
#中国 #東アジアニュース #中国のトイレ
2月21日、インターネット掲示板に投稿されたある写真が、物議を醸している。それは、上海の街中でタクシー運転手が信号待ち中に立ちションをするという、日本ではありえない写真だ。
投稿者は「20年運転してきて初めて見た」とコメントしているが、ただし中国では、それほど珍しい光景ではない。「巴山財経」(1月22日付)は、黒竜江省ハルビン市で、タクシー運転手らによる立ちションが横行していると報じている。同紙は、公衆トイレが絶対的に少ないという課題を指摘しつつも、「危険な上に下品だ」と、極めて常識的に非難をしている。ところが、掲示板の書き込みでは、意外にも「理解できる」「男なら、どこで小便しようが問題ない」などと運転手を擁護する声が多い。
そのほかにも、ネット上では、タクシー運転手が立ちションする瞬間を捉えた写真が散見される
確かに中国では、日本の駅前ロータリーのように、タクシー運転手が客待ち中に行けるようなトイレがほとんどなく、彼らがよく集まる路地を歩いていると、尿臭がきついことがある。皆、そこで立ちションをしているのだ。こうした過酷な労働環境に理解を示す人も多いわけだが、理由はそれだけではないと、広州市在住15年の日本人男性(42歳)は指摘する。
「中国人は排泄行為に対して寛容です。先日は、地下鉄駅内で子どもにおしっこをさせている人を見ました。昔は上海のような都会でも、路上で子どもにウンチをさせる人をよく見かけたものです。道路の渋滞時などには、タクシーだけでなく、一般ドライバーもよく立ちションしていますよ」
辺り構わずの放尿や脱糞は、犬猫と同じである。子どもはともかく、大人なら携帯トイレを利用すればいいと思うのだが……。
(取材・文=中山介石)
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