日本市場がイマイチ盛り上がらないのも当然!? 中国産「VRデバイス」は9割がパチモンだった!
2016/02/26 14:00
#中国 #東アジアニュース
東莞市にあるVRゴーグルの組立工場。生産設備は貧弱だ
レンズは手作業ではめ込まれる。これが現実の世界だ
劣悪品の産地は広東省深セン市と東莞市に集中しており、深センのデジタル街として有名な華強北に店を構える工場だけで出荷量は月3万台を超えるという。まさに活況を呈しているが、ある工場の従業員は「すべてがゴミ。未来のない、一時の金儲けにすぎない」と切り捨てる。
本来のVRデバイスとは、スマートデバイスのように部品を集めて組み立てれば済むほど単純なものではない。劣悪な製品による寡占状態で、消費者のVRに対する興味は急速に冷めつつある。ネットでは「これが話に聞いていたVR? ひどすぎる」「VR業界は、ウソの上に成り立っている」と厳しい声も多い。
「日本でも安価な“VRもどき”はネット上で2,000~3000円で売られていますが、これらもすべて中国製です。中には焦点が合わなかったり、スマホがうまく内部にハマらない不良品も少なくない。VR市場が日本でイマイチ盛り上がらないのは、粗悪な中国製がまん延した結果、『VRってこんなもんか』とユーザーが落胆した影響も、少なからずあると見ています」(IT情報サイトの編集者)
前出のGfKによると、中国のVRブランド数は480を超える。その中から早急にパチモン業者が淘汰されなければ、中国のVR業界に未来はないだろう。
(取材・文=大橋史彦)
最終更新:2017/02/24 18:53
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
06:20更新
イチオシ記事
現役ヤクザも視聴する78歳の元山口組顧問弁護士・山之内幸夫が「アウトロー系YouTuber」に大転身した驚愕の理由