日本市場がイマイチ盛り上がらないのも当然!? 中国産「VRデバイス」は9割がパチモンだった!
2016/02/26 14:00
#中国 #東アジアニュース
中国最大の電子商取引(EC)サイト「淘宝網(タオバオ)」でVRを検索し、販売数順に並べると、上位は30~150元(480~2,400円)程度の価格帯で埋め尽くされる
スマートフォンに次ぐ成長産業として期待される仮想現実(VR)デバイスが、中国で驚異的な伸びを示している。米IT専門リサーチ会社IDC によると、2016第3四半期の出荷台数は20万4,000台で、前年同期比 367.9%増。17年はそのペースを上回る、前年比441.2%増に達すると強気に予測している。数字だけを見ると有望産業だが、未来は必ずしもバラ色ではないようだ。
VRデバイスにはさまざまなタイプがあり、「プレイステーションVR」のような据え置きタイプもあればゴーグルタイプもあり、後者の中にはスマートフォンを挿入するタイプもある。中国ではゴーグルタイプが大多数を占めるが、「新京報網」(2月16日付)によると、驚くことに市場の9割をパチモンが占めているというのだ。
独リサーチ会社GfKによると、16年度の中国でのVRデバイスの生産量は月平均38万2,000台で、平均価格は137元(約2,200円)と、かなり安い。100元(約1,600円)以下で販売されている製品もあり、中には原価がわずか10元(約160円)のものもあるという。こうした格安製品には演算機能がなく、中を覗いてもスマートフォンの液晶画面が拡大されるだけで、仮想現実が現れることはない。“視覚的ペテン”だと同社は断じる。
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