「白血病の娘を助けてください」は常套手段!? ネットで治療費寄付を募った夫婦に疑惑の目
#ネット #医療 #中国 #東アジアニュース
2月下旬、中国部東部の浙江省の女性が、SNS上で募金を呼びかけるこんなメッセージを発信した。
「心ある方、白血病になった私の娘を助けてください」
治療費として、募金で30万元(約520万円)を集めたいというものだった。これを見た人たちは同情し、次々にリツイート。メッセージは瞬く間に広まっていった。
ところが、このメッセージを発信した女性の微信(中国版LINE)の履歴を見てみると、なんとこの女性、ベンツに乗り、ダイヤの指輪まで得意げに見せびらかしていたことが判明したのだ。これにはネット民たちも「こんな金持ちに、募金なんてする必要があるのか?」と、疑問を声を上げた。
さらに調べてみると、この女性は2013年12月にも「4歳の娘が白血病と診断された」といって、クラウドファンディングで治療費を集めていたことがわかった。ベンツやダイヤの写真が微信にアップされたのは、その翌年だ。
地元紙の記者がこの夫婦を直撃すると、夫婦はまず、化学療法で髪の毛が抜け、弱々しくベッドに横たわる娘の写真と病院の診断書を記者に見せ、質問に答えた。
彼らは携帯電話の販売代理店を営んでおり、商売は順調で、13年に娘の白血病が発覚した時には、1年間で50万元(870万円)もの貯蓄を使ったという。ベンツを買ったのはその翌年で、それまで持っていたトヨタの車を売り払ったお金に2万元(35万円)を足して、中古で買ったものだという。
ダイヤの指輪についても、化学療法によって娘の病状が好転し、それまで付きっきりで看病していた妻へのねぎらいとして、1万元(17万円)で買って贈ったものだと答えた。ちなみに、クラウドファンディングで集めたお金のことについては、何も触れられていない。
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