岡崎慎司“ミラクルレスター”の成り上がりがすごい! 週給5,000円から10億円越えへ?
#サッカー #岡崎慎司
2月25日時点で、日本代表FW・岡崎慎司が所属するレスター・シティがプレミアリーグで首位を走っている。今季開幕時は、降格争い濃厚と評されていたレスター。岡崎とツートップを組むジェイミー・ヴァーディの大ブレークが、この世紀の大番狂わせの一番の要因といえるだろう。
選手の総年俸は、同じプレミアのチェルシーと比べると、およそ5分の1。あらゆることを賭け対象にするイギリスのとあるブックメーカーでは、レスターの優勝には当初5,000倍のオッズが付けられており、購入者はたったの12人しかいなかったというのだから、サポーターすらも予想していなかったかたちだ。
この快進撃は、ヨーロッパでは“ミラクルレスター”と称され、プレミア史に残るチームといわれている。ところが、この奇跡と呼ばれる選手たちのキャリアは、今の栄光とはまるで正反対の場所にあったという。
「このチームは、3部リーグ以下のクラブ出身者だらけなんです。プレミアのビッグクラブといわれるチームの選手たちは、ほとんど10代の頃から注目されるような選手ばかりですが、レスターの選手は全くの正反対ですね。バルセロナ入りもウワサされるマフレズは、フランスの6部に相当するアマチュアクラブ出身。エースのヴァーディにいたっては、7部か8部かさえもハッキリしないような記録も残らないクラブ出身で、週給5,000円しかもらえず、昼間は工場で働く毎日を過ごしていました。それが、来年には10億を余裕で超えると言われているんですからとんでもない成り上がりですよね。日本代表の岡崎も、清水エスパルス時代には序列では6番目のFWで、サイドバック転向も検討されるほど、期待されていない選手でした。GKのカスパー・シュマイケルは、同じくGKだった偉大な父親ピーター・シュマイケルとの比較に悩まされ続け、2部3部を転々とするも、やっとこのレスターで華を咲かせた選手です。このように、他とは違うドラマを持った選手がたくさん所属するレスターが、金持ちクラブを次々と倒していくんですから、そりゃ世界中のファンが魅了されるのもわかりますよね」(スポーツライター)
ヴァーディの7部リーグだか8部リーグだかというのは、日本でいう県リーグの1部か2部に相当する。どんなにすごいのサッカーマニアでも、ここまでのクラブの選手を把握している人はそうはいないだろう。残り試合も少なくなってきたプレミアリーグ、ますます世界中の注目がこの小さなクラブに集まりそうだ。
(文=沢野奈津夫)
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