春節名物の爆竹が爆弾化!? 中国男児、誤爆で指8本吹き飛ばされる
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国内外でさまざまな騒動が巻き起こった中国の春節シーズンも、22日の「元宵節」(春節から初めての満月を祝う日)を迎え、幕を閉じた。この間、連日伝えられていたのが、邪気払いとして用いられる爆竹による事故だ。
2月3日、黒龍江省では、4歳男児が手に持っていた爆竹が爆発、指1本を負傷した。さらに、失明の危機に瀕している(東北網)。
また河北省でも、爆竹の爆発により男児の指が吹き飛ばされ、顔面にも重傷を負うという事故が起きている。男児は、春節で使用するために保管されていた爆竹の束にライターで火をつけてしまったという。その後、地元の病院に救急搬送され治療を受けたが、結果的に両手の指は2本を残し、すべて吹き飛んでいたことがわかった(頭條新聞)。
湖北省十堰市では同22日、重さ数トン分の爆竹を運んでいた貨物車が、高速道路のトンネル内で横転。爆竹に引火して、約30分にわたって大爆発を続けた。幸い運転手は避難して無事だったが、爆発の衝撃でトンネルの内壁が破損しており、崩落の危険がないかどうか、現在調査中だという(中国網)。
中国事情に詳しいフリーライター吉井透氏は、多発する事故について次のように話す。
「そもそも中国の爆竹は、日本のものと比べて火薬量が非常に多く、爆発力が大きい。さらに、そのほとんどが春節前後に消費されるため、農村部の季節労働者によって間に合わせで作られている。闇工場による粗悪品も多く、非常に危険です。最近ではロケット花火型のタイプが人気で、高層マンションのベランダでも爆竹や花火をする人が多く、これが原因で火災も毎年多発している。また、子どもの間ではマンホールに爆竹を投げ入れる遊びがはやっていて、マンホールに充満するガスに引火して爆発するという事故も起きています」
毎年の春節シーズンには、爆竹や花火を原因とした大気汚染も問題となっており、都市では禁止令も出されているが、やはりコレがないと年が越せない!?
(文=青山大樹)
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