「糖質制限ダイエット」は、やっぱりヤバすぎる!? 第一人者“急死”の衝撃
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
お笑いとジャニーズ事務所におんぶに抱っこの、テレビ局に何かを期待するほうが無理だと、わかってはいるのだが、それにしても意気地のない連中の吹きだまりになってしまった。
安倍政権などこのまま放っておいても1、2年で終わるのである。そんな先の見えた政権に脅える必要などないはずだ。だが、今のテレビには、そうしたことさえ見えなくなっているのだろう。
私は先月末、10日間ぐらい海外にいたが、テレビなど見なくてもネットがあれば十二分にことは足りる。もはやテレビはあってもなくてもいいタダの「箱」になってきていることに、早く気づくべきである。
第3位。私もよく知っているノンフィクション・ライターの桐山秀樹氏が、2月6日未明に逝去したと現代が報じている。享年61。
最近、彼が注目を浴びたのは炭水化物を一切取らない「糖質制限ダイエット」を始め、激痩せしたときだった。
10年にダイエットを始めたが、それまでは身長167・5cmで体重は87kg、ウェストは100cm以上あったという。彼がこう話していた。
「咳が出るので、最初は風邪だと思っていたんです。だが症状は次第に重くなる。呼吸も苦しくなり、食べたものを咳とともに吐くようになった。医者から告げられた病名は『糖尿病』──」
何しろ血糖値が215、2カ月の血糖平均値、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は9.4と非常に高い数値が出たそうである。血圧は上が200以上、下が100近くあった。立派な生活習慣病である。
その日以来、あれほど食べていたご飯やそば、パスタは一切食べないようにして、代わりに主食として食べるのは、豆腐やチーズ、肉、魚。酒は焼酎、ウイスキーはオーケーで、赤ワインも少量なら問題ないそうだ。
そして日々の散歩も欠かさないように努めたら、結果はすぐ出た。なんと1週間で5kg痩せ、3カ月後に血糖値は93に半減、体重は15kgも減ったという。
この糖質制限ダイエットは他のダイエットに比べて、圧倒的に楽で誰でも簡単に始められるというのでブームになった。
彼と同じように、肥満で糖尿病を患う中年男性たちと「おやじダイエット部」を結成し、みんなで集まり楽しく食事をしながら、我慢せず痩せるダイエットを実践してきた。
その活動を綴った『親父ダイエット部の奇跡』はシリーズ化され、テレビでも取り上げられたという。
しかし、この糖質制限ダイエットについては専門家の間でも賛否が真っ二つに分かれている。
京都大学大学院の森谷敏夫教授はこう話す。
「言っておきたいのは、脳を動かすエネルギーは100%『糖』だということです。炭水化物を食べずに、脳を正常に保つためには、1日に大量のタンパク質や糖質を摂らなければなりません。数kgもの肉を食べ続けることは現実的じゃない。 痩せたのは、脂肪が落ちたからではなく、体内の水分が無くなっただけなんです。糖エネルギーが不足すると、それを補うために、筋肉を分解してアミノ酸に変えて脳に送ります。その時に水分を使用するので、体重が落ちるんです。でも脂肪は減っていない」
このダイエットをしていると慢性的な眠気を抱えるが、これは脳が極力エネルギーを使わないよう指示を出すためだそうだ。
愛し野内科クリニック院長で、糖尿病を専門に診ている岡本卓医師は、「糖質制限ダイエットを厳格に実行すると死を招く恐れがある」と忠告する。
「06年に『ランセット』『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』という世界の二代医学誌に、糖質制限ダイエットを厳格に実行すると、体内に老廃物が溜まり、体が酸化し非常に危険な状態に陥るケースが報告されました。スウェーデンの医師は、タンパク質ばかりを摂ることで、悪玉コレステロールが溜まり、動脈硬化を招き、心筋梗塞や脳梗塞が増えたという結果を発表しています」
痩せることより、長生きすることのほうが重要なのですという言葉があるが、その通りである。ダイエットはやり出すとストイックになる人がいる。食べることを楽しんで、適度な運動をして体力を維持するのがベストなのではないか。
桐島氏とは、月刊現代(講談社)時代によく会って話をした。人なつこい笑顔が素敵な人だったが、残念である。
各誌清原逮捕事件を報じているが、やはり文春、新潮の中身が濃い。
2月2日、警視庁組織犯罪対策5課が清原の自宅に踏み込んだときの模様を、新潮がこう報じている。
「キヨは、ダイニングの椅子でくつろぐように座っていました。目の前のテーブルに、0・047グラムの覚醒剤が入った小袋が置かれ、彼の左手には、開封したばかりの注射器と先端が斜めに切られたストローがあった。つまり、覚醒剤を注射するところだったんです」(社会部デスク)
新潮によれば、覚せい剤の入手先は群馬県みどり市に住む40代半ばの売人だという。
捜査関係者はかなり前から清原に目を付け、清原のタニマチといわれ、昨年2月に覚せい剤使用の咎で逮捕された田辺大作(45・仮名)なる人物に拘留中、「どうしても清原をやりたい。協力してくれ」といっていたという。
捜査関係者は、新潮に「清原が口座からカネを引き出すタイミングを定期的に見ていた」と語っている。つまり数十万円レベルで口座から引き出せば、クスリを買いに行くのではないかとマークするのだという。それ以外にも清原が出すゴミを漁り、クスリを使用している頻度などを調べていた。
頭を刈り上げサングラスに刺青という、暴力団も真っ青な清原の姿は世を忍ぶ仮の姿で、本当の清原は気の小さい繊細な神経の持ち主だという見方がある。それを誤魔化すためにクスリを使ったというのだ。かつて清原自身が相談相手だった人間にこう話している。今度は文春から引用してみよう。
「初対面の人と一緒に食事をしたりすることが嫌いで仕方ない。見知らぬ人がいる場所は緊張してドキドキする。小学生の頃は、野球の練習に行くのが嫌で、母親の陰に隠れてばかりいた。現役時代もバッターボックスに出て行くのが嫌だった。五万人いる球場の打席でバットを構えるのは、どうしようもなく緊張する。空振りしてしまうとお客さんのハァーっていうため息が全部自分に吹きかかるようで、緊張と不安で発狂しそうになる」
現代とポストは元巨人軍の投手で06年に覚せい剤取締法違反で逮捕されたことのある野村貴仁氏(47)のインタビューをしている(なぜかポストのほうは匿名である)。
「清原にグリーニー(興奮剤=筆者注)を渡すようになったのは、ワシが巨人にトレードで移籍した98年から。あいつは西武から巨人に移籍して2年目か。その頃、清原は『腰に痛みがある』と言っていて、その緩和のために渡した。(中略)あいつは、怪我の痛みを和らげたり、リラックスするためでなく、遊ぶためにクスリを欲しがった。はっきり言えば、女とヤるためです。(中略)清原は自分で使うだけでなく、ホステスにも配っていたようです」
やがてそれでは満足せずに、シャブに手を出していくのは“必然”だった。
気になる刑期だが、新潮で元東京地検特捜部検事の郷原信郎氏が、
「2月の下旬までに起訴が行われ、そのひと月程後から始まる公判は、2週間程度でケリがつく。所持量から鑑みて、判決は懲役1年6カ月、執行猶予3年というところでしょう。起訴後まもなく保釈される可能性もあります」
と話している。また元近畿厚生局麻薬取締部長の西山孟夫氏が薬物中毒についてこう話している。
「(報道が事実だとしたら=筆者注)量の面で言うと、清原はASKAのような大量服用ではありませんから、フラッシュバックについてはさほど心配はいりません」
同じように覚せい剤で逮捕、起訴され、実刑を受けた江夏豊のように、時間はかかったが球界復帰した人間もいる。江夏には彼の更生を助けた女性がいたが、清原にはいるのだろうか。銀座のクラブの若い愛人がいるようだが、逮捕された男を面倒見るほど清原に入れ込んでいるのだろうか。どん底まで堕ちた元スーパースターの茨の道はまだまだ続くはずだ。
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